『声はして涙は見えぬ濡れ烏』キャストインタビュー



――収録のご感想をお願いします。

興津さん:楽しかったです。
佐藤さん:ひじょうに楽しかったです。会沢くんがすごく可愛くてですね。
興津さん:可愛かった。
佐藤さん:凛さんにずっと尻尾を振っていたわけですけれども。
興津さん:可愛かった。
佐藤さん:袖にされても袖にされても負けない会沢くんが。
興津さん:超可愛かったです。
佐藤さん:(笑)。結構時間経過が丁寧に描かれていた作品だったので、読んでいても楽しかったですし、
演じながら感情移入しやすくて、楽しくやらせていただきました。

興津さん:素振りのシーンが楽しかったですね。
佐藤さん:気合入ってましたね。
興津さん:ふっ! ふっ! って。
佐藤さん:何かこう丹田に力が入っている感じがして。
興津さん:時々抜けちゃったんですけど(笑)
佐藤さん:(笑)
興津さん:ちょっと多めに振っておいたので、どの素振りの音が使われているのかも楽しみにして下さい。
佐藤さん:結構丁寧にやっていましたね。
興津さん:はい。キャラクターのストイックな感じが素振りのシーンに出ていたり、最初の場面でいきなり
素振りをしているところから始まったので、素振りが烏生田の大事な部分をしめていると。
佐藤さん:お父さんと同じ習慣ですからね。
興津さん:うん。お母さんも言ってましたからね。素振りです。素振り頑張りました。

――オススメのシーンは?

佐藤さん:烏生田さんがよく噛むところですかね。
興津さん:烏生田さんがね。興津が(セリフを)噛むんじゃない。烏生田さんがよく噛むんですね。
佐藤さん:ええ。噛みグセがあるので、そこが聴きどころかもしれません。
興津さん:齧りつく。
佐藤さん:すぐ齧るので大変です。生傷が絶えません。
興津さん:(笑)

興津さん:縁日のシーンが楽しかったな。作品の中で金魚がちょいちょい出てくるんですけど、金魚が出てくるとほっとします。
佐藤さん:そうですね。
興津さん:何かね、金魚が出てくるとその瞬間に烏生田さんの感情がちょっと揺れるんですよね、ちょっとほっとするんです。
不機嫌な顔の烏生田さんですが、彼がほっとする瞬間を感じ取っていただければいいなと思います。
佐藤さん:なるほど。
興津さん:後は重役とか(笑)
佐藤さん:(笑)
興津さん:側近とか重役とか、久喜宮グループの人達が結構色っぽいので。
佐藤さん:聴きどころかな。
興津さん:冗談ですけど(笑)


――縁日、屋台の想い出は?

興津さん:とうもろこしをきれいに食べるのが好きです。
佐藤さん:それは直に行くんですか? それとも手でもぐんですか?
興津さん:手でもいだらびちょびちょになるでしょ!
佐藤さん:きれいに食べるって言うから。1列にびらって取れると気持ちよくないですか?
興津さん:気持ちいい。
佐藤さん:気持ちいいでしょ。僕、茹でたとうもろこしが好きなんですけど。
興津さん:美味しい。
佐藤さん:田舎にいた時におじいちゃんが畑で作っていたんですよ。もぎたてのやつを食べるんですけど、
プリプリの粒達を1列ぶちって行った時のあのきれいな跡。
興津さん:そうね。
佐藤さん:あれをやった時はすごく気持ちいいんだよね。
興津さん:分離っ! って。
佐藤さん:ぶちっ! ずら~、みたいな。
興津さん:わかるわかる。とうもろこしは下から食べます? 上から食べます?
佐藤さん:下からってどういうこと?
興津さん:先っちょを残すか、下を残すか。僕は真ん中からきれいにして行って、最後にてっぺんだけちょっと残す。
佐藤さん:僕は下の方が粒が大きいので、下から攻めたい。
興津さん:そうですよね。
佐藤さん:どうしても先のちょんちょんちょんとした部分が食べにくいので。
興津さん:ね。
佐藤さん:(質問は)縁日の想い出ですよね(笑)。
興津さん:縁日。やきもろこし。

佐藤さん:きれいにできたら100円とか200円とかもらえる型抜きが、僕の田舎には夏休みのお祭りの時にあって、
確実にハズレの型を引いてしまうんですよ。
興津さん:抜きにくい型を引いてしまう。
佐藤さん:そう。抜きにくいのを引いてしまって、毎年昼間からお祭りに行って、日が暮れるまで延々とやっていました。
興津さん:いいじゃないですか、楽しいんでしょ?
佐藤さん:ただその間、他の綿あめとか、いわゆる縁日の食べ物は食べられない。気づいた頃にはもう閉まっている。
興津さん:そんなに熱中するの(笑)
佐藤さん:待ち針でね、カリカリカリカリ細かくやるんですよ。5~6歳の頃はずっとそれをやっていました。
興津さん:楽しかったんですね。
佐藤さん:アタリが引けなかった想い出。
興津さん:引きの時点でダメだった(笑)
佐藤さん:ちゃんとした景品は貰えずにね。そんな縁日の想い出でした。
興津さん:そんな話でいいの?(笑)
佐藤さん:もうちょっと浮いた話が欲しいですか?
興津さん:縁日で浴衣デート。(したこと)ないな。浴衣ってどうですか?
佐藤さん:(いい声で)どうって?
興津さん:何でかっこつけ始めるんですか(笑)。浴衣デートは憧れる方ですか?
佐藤さん:大好きですね。
興津さん:お互い浴衣?
佐藤さん:女性だけ浴衣が好きかな。
興津さん:自分は? 甚平とか? それも着ないで短パン?
佐藤さん:Tシャツにジーパンとかでいい気がして。普通のお祭りデートだと思って、それなりにいいTシャツとか。
興津さん:いいTシャツ(笑)
佐藤さん:きれい目のTシャツとかをね、着て行くんですけど、女の子が浴衣で来てくれた時の感じ。
興津さん:「あたしあんたのために頑張っとんねん」っていうのを周りに見せつける。
佐藤さん:「おばあちゃんに着付けてもらってきたさ」みたいなシチュエーションが好きです。
興津さん:「俺はそんなに好きじゃないからTシャツとジーパンで来たけど、こいつ気合入れてきちゃってさ。
ごめんね、みんな」みたいな。
佐藤さん:「俺、浴衣の女子連れてますけど?」みたいな。
興津さん:そういうことだよね。
佐藤さん:そんな感じが好きです。興津さんは? 浴衣は着たい方ですか? 着てもらいたい方ですか?
興津さん:着たいな。
佐藤さん:似合いそうですよね。
興津さん:若旦那みたいって言われる。
佐藤さん:ああ、わかる!
興津さん:でも浴衣を着て電車に乗るのは嫌です。
佐藤さん:あー! それは嫌!
興津さん:何か辱めを受けているようで。
佐藤さん:浴衣着て自転車も嫌じゃないですか?
興津さん:無理だろ(笑)。巻き込むだろ(笑)
佐藤さん:(笑)
興津さん:男は巾着を持ちたくないじゃないですか。
佐藤さん:持ちたくない。
興津さん:全部袖に入れるんですか?
佐藤さん:すごく重くなった覚えがある。
興津さん:そう、ずっしり。扇子さして。巾着は嫌だな……。
佐藤さん:巾着はね……。
興津さん:巾着を買う勇気がない。
佐藤さん:セットアップで巾着持っていた方が、若旦那感が出ますよね、きっと。
興津さん:若旦那感は出したくないよ(笑)
佐藤さん:え~(笑)
興津さん:そういうのは必要ない(笑)
佐藤さん:以上です(笑)

――リスナーさんへのメッセージをお願いします。

佐藤さん:音声化したことで、より原作の空気感が感じられるようになったのかなという意味では、読者さんにも
より原作を楽しんで、好きになってもらえるドラマCDになったのかと思います。原作を読まれていない方にも、
庭の風景とか、京都の夏の暑さとかを感じてもらえるような構成になっているかと思うので、このCDを聴いてもらいたいです。

興津さん:佐藤拓也さんが可愛いです。
佐藤さん:お、何だ。どうした。
興津さん:もうそれに尽きるんじゃないですか? 期待して下さいね。
佐藤さん:ハードル上げられてる。
興津さん:(笑)
佐藤さん:本当の意味で可愛いのは、烏生田さんなんですけどね。貴方のことだよ、興津さん。
興津さん:興津さんは可愛くないでしょ。
佐藤さん:だって結局抱きついてきて、組み敷かれるのは貴方だから。
興津さん:僕、最初はずっと攻な気分でやってたんですけど、受でしたね(笑)
佐藤さん:気づいたらひっくり返してたよ。僕も台本読みながら、「あれ、仕掛けられてるな。まて、逆転してるぞ?」
ということが結構あって。
興津さん:楽だったのね。自分から動くより、相手に動いてもらう方が。
佐藤さん:(笑)
興津さん:動くのも面倒くさかったから、その分会沢さんがすごく動いてくれて。
佐藤さん:それなのにすぐ噛むんだ、貴方は。
興津さん:ご期待下さい。
佐藤さん:可愛かったです。

「原作読者さんへのメッセージ」は雑誌「花恋」(日本文芸社)に掲載予定です。お楽しみに。




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