『ササクレ・メモリアル』キャストインタビュー


後列左から 林 大地さん、近藤浩徳さん、櫻庭有紗さん、青野菜月さん、川島慶嗣さん、粟津貴嗣さん
前列左から 矢嶋 滋役 興津和幸さん、三田悠介役 古川 慎さん


――収録のご感想

興津さん古川さん:楽しかったです。
興津さん:古川さんが気持ち悪かったです(笑)。でもそこが可愛かったです。
古川さん:興津さんが僕の気持ち悪さを包んでくれて嬉しかったです。
興津さん:気持ち悪さを包む(笑)
古川さん:気持ち悪い僕を受け入れてくれて嬉しかったです(笑)。聴いて欲しい部分がいっぱいあるので、
実際に聴いていただければなと思います。
興津さん:それは「リスナーさんへのメッセージ」だよ。
古川さん:そうですね……。
興津さん:(笑)

――演じたキャラクターのご感想

興津さん:(三田が)気持ち悪かったです。
古川さん:(大爆笑)
興津さん:フェチな悠介が一途過ぎて気持ち悪かったです(笑)。10年越しの思いは強いですよね。
古川さん:ここまで一途な人ってなかなかいないですよ。
興津さん:10年越しの思いが実るというのは、本当に幸せなことだと思いました。
そりゃあ多少ビッチでも許しちゃうだろうな。出会った時からビッチだったし。
古川さん:ですねえ。ビッチだから好きになったわけでもないですけど。
興津さん:そんなビッチを受け入れてくれる三田。
古川さん:こんな気持ち悪いヘンタイを受け入れてくれるビッチ。
興津さん:だから嬉しいんですよ。
古川さん:嬉しいですね。色んなフェティシズムやシチュエーションの要素もあるけれども、作品の根底にあるのは
一途な思いが叶ったところでもあるので、そこまで強く相手を好きだと思う気持ちを持ち続けられたのもすごいと思います。
興津さん:思いが強すぎてちょっと妄想し過ぎたりね。
古川さん:人の思いなんて千差万別じゃないですか。
興津さん:まあね。
古川さん:好きっていう気持ちを10年間持ち続けられる、好きという気持ちが存在していること自体が僕は好きなので、
すごいなと思います。
興津さん:なるほど。
古川さん:でも僕自身は三田とはフェティシズムが違うので、矢嶋さんに好意を感じるところはあまりなかった(笑)
興津さん:(笑)。最初が「あの先生エロい」というところから始まってますからね。
古川さん:そういう人に対して好意を抱く気持ちはわからなくもないけど、僕自身は違うタイプなので、
三田くんに自分の心と体を預けた状態での収録だったかなと思っています。
興津さん:(笑)。あ、(原作を)読んで焼き鳥食べに行きました。焼き鳥の絵が美味しそうだったので。
古川さん:(笑)

――車掌さんに憧れたことや、電車にまつわる思い出は?

興津さん:うちの田舎には電車が走っていないんです。
古川さん:どちらでしたっけ?
興津さん:淡路島です。踏切は自動車教習所にしかない。
古川さん:(笑)
興津さん:洲本教習所と三原教習所に1つずつ。
古川さん:教習所は2つあるけど電車は通ってない(笑)
興津さん:戦時中は通っていたらしいです。が、今はないです。鳴門海峡の大鳴門橋の下には線路を通すところがあるんですけど、
明石と繋がっている明石海峡大橋にはレールを敷くところがないので、もう二度と通らないです。
古川さん:そうなんですね。
興津さん:だから(子供の頃)切符とか改札に憧れました。
――初めて電車に乗ったのは?
興津さん:小5の時、大阪に遊びに行ったんですよ。その時に初めて切符を手に入れました。僕はそれまで駅の改札で
駅員のおじさんがハサミでパッチンパッチン切符を切るものだと思っていたのに、もう自動改札になっていたので
「僕の知ってる駅じゃない……」ってなりました。切符をすごく大事に握りしめて、握りしめすぎて切符が2枚に分離して。
古川さん:(笑)
興津さん:これは入るのかなってドキドキしながら改札に通したら、ビーって鳴っちゃった。これが最初の電車の思い出です。
古川さん:そんなに憧れだったんですね。
興津さん:憧れでした。
古川さん:他にも小さい頃の夢はありました?
興津さん:定期を見せてすっと通るのが夢だった。
古川さん:タッチじゃなくて見せるタイプですね。「これ」って見せて顔パスみたいな。
興津さん:あれはカッコ良かった。
古川さん:熊本の実家は、家から徒歩で30分、車で10分のところに30本に1本くらい電車が通ってました。
途中から自動改札になって、でもみんな通らないんですよ。
興津さん:犯罪の匂いがする(笑)
古川さん:違います(笑)。駅員さんの鋏むスピードが速すぎて、みんなそっちに行っちゃうんですよ。
興津さん:両方あったんだ。そんなところもあるんだね。
古川さん:あります。自動改札の方がちょっと遅いんですよ。ガチャンって入れた後、ウィーーーン、ピュン、みたいな。
ちょっとタメがある。だったら駅員さんに「はいどうぞー」ってやってもらった方が早いから、だいたいそっちに行っちゃうんです。
で、この前久しぶりに帰省したら自動改札しかなくて。
興津さん:駅員さんいなかった?
古川さん:ICカードのタッチのしかなくて、ああ変わっちゃったんだな……って。
興津さん:地方によって名前の違うICカードね。
古川さん:ICOCAとかそういう感じの。
興津さん:ICOCAは関西だよ。
古川さん:なんでしたっけ、九州もなんかあるんですよ。
興津さん:確か4種類くらいあるよ。
古川さん:そんなにあるんですか。まとめましょう。
興津さん:(笑)
古川さん:関西でPASMOお願いしますって言うと少し戸惑われるんですよ。ICカードだから一緒なのに。
なんであれ種類が増えるんですかね。
興津さん:会社が違うからじゃない?
古川さん:JR東日本とJR西日本みたいな感じですか?
興津さん:そう。デポジットの500円がどこに入るか。
古川さん:近鉄線とか。
興津さん:それはJRじゃない。……なんでこんな話になったんだ?
古川さん:ちょっと色々気になって(笑)
興津さん:車掌さんと電車の話でしょ。
古川さん:車掌さんにはそんなに憧れてなかったですね。
興津さん:すごく車掌感出して演じてたじゃないですか(笑)
古川さん:三田くんがそうだから(笑)。新幹線でどこか行く時、車掌さんが回ってくるとちょっとドキドキしちゃいますよね。
興津さん:なんで?
古川さん:何か言われるんじゃないかと思って。
興津さん:やっぱり犯罪の匂いがする(笑)
古川さん:違う席に座っていたら「ちょっと違うよ」って言いにくる程度なのに、たまに車掌さんが現れると、
ちゃんと確認して乗ったにも関わらず「俺本当にこの席でいいのかな?」ってそわそわしちゃうんです。
興津さん:最近回ってこなくない? 前より「(切符)見せて下さい」って言われなくなった。
古川さん:回ってきますよ! この前(自分の席に)座られてて……。
興津さん:どいて下さいって言ったらどいてくれるでしょ?
古川さん:言葉が通じなかったんで(笑)
興津さん:異国の方だったんだ(笑)
――興津さんの最近の電車エピソードは何かありますか?
興津さん:絶対富士山の方に座りたいのに座れないのはどうしたらいいですか?
古川さん:え?
興津さん:今日は富士山が見える側の指定席だと思って予約ボタンを押すしてるのに、どうしても行きも帰りも逆側の席なんですよ。
古川さん:確認して下さい(笑)
興津さん:どこを見たら確認できるの!
古川さん:(大爆笑)。進行方向が書いてあるじゃないですか。大阪方面に行くんだったら上側の席を取ればいいんですよ。
興津さん:嘘だ……。
古川さん:本当です。富士山は進行方向右側に出てきますから。
興津さん:それくらいわかるよ(笑)。東京大阪って書いてある矢印はあるけど、それがわからないわけですよ。これどっち向きなのって。
古川さん:座席を見て予約できるやつならわかるじゃないですか。
興津さん:あれでわからなかったんだって!
古川さん:今から練習しましょう(笑)
興津さん:ずーっと失敗してるんだから(笑)
古川さん:もうマネージャーさんに訊きましょう。
興津さん:訊いても絶対知らないって。
――(担当編集さん)2人席の方を選べば……。
興津さん:本当に2人席の方を選べばいいんですか? 絶対間違いないですか?
――(担当編集さん)はい。
興津さん:2人席の方を取ると富士山が見れるんですって。
古川さん:豆知識ですよ。

――人からあまり共感されなさそうなエピソードは?

古川さん:共感を得られなかったものは基本的に表に出せないですよ(笑)
興津さん:初めて読んだBL雑誌は「麗人」です。
――えっ!?
興津さん:みんな「えっ!?」って言います。
――(担当編集さん)ありがとうございます。
興津さん:10年くらい前、友達の家にあって「お、これがBLか」と思って。
古川さん:友達の家にあったんですか?
興津さん:劇団の仲間の腐女子の家に遊びに行ったことがあって、みんなで読んでた。
古川さん:確実に劇団内で妄想されてますね。
興津さん:え! 嘘でしょ!?
古川さん:妄想されてるでしょう。
興津さん:でも内容は爽やかボート漫画でした。面白いなと思っていたら、急に見開きで濡れ場が出てきて「あっ!」って。びっくりした。
古川さん:(笑)
興津さん:「これは結構コアな雑誌だから、興津さんにはハードル高いですよ」って言われてた。
古川さん:(笑)。(「麗人」最新号の情報を見て)5月号に「ササクレ・スパイラル」があるじゃないですか。
――(担当編集さん)コミックスが7月に発売になります。
興津さん:CDもそれに合わせてなんですね。
古川さん:じゃあまた矢嶋くんと三田に会えるわけですよ。
――残念ながら主役が違います。
興津さん:ん?
古川さん:我々の話ではない?
――(担当編集さん)2人はちょっとだけ出ます。
興津さん古川さん:良かった(笑)
――(担当編集さん)三田が高校時代の話で、矢嶋もちょっとだけ出てきます。(小声で)ビッチです。
興津さん:ビッチですよって囁かれても(笑)
古川さん:(笑)
興津さん:でも可愛いんですよ、矢嶋さん。時々涙ぐんじゃったりして。結構ピュアなんです。
古川さん:可愛い。寂しがり。
興津さん:やけっぱちがずっと続いているだけですからね。
古川さん:根っこはいい人ですからね。
興津さん:でも気になっているのは奥田さんがいきなりコーリックを渡すところ。便秘だって言われたからって
コーリック買ってくるのかな(笑)
古川さん:覚えたてだったんですよ。婚約して、相手がお腹痛い時はこれ飲んでるからって。この知識を今活かさずに
いつ活かすんだと。「これ効くらしいですよ」って。
興津さん:「婚約者が言ってました」って?
古川さん:「うちの嫁が言ってたから間違いないです」って。
興津さん:そんなの泣くわ。
――古川さんの人からあまり共感されなさそうなエピソードは?
古川さん:……毎朝着替えてパンツを履くじゃないですか。履く時、感覚的にこれじゃないなって思ったら、すぐに脱いで別のパンツを履く。
興津さん:今日のパンツがあるんだ(笑)
古川さん:今日のパンツフィーリングはこれじゃないなっていう。
興津さん:朝履くの? 夜は履いてないってこと? 履かずに寝てる?
古川さん:朝、風呂に入るんで、入った後に。
興津さん:朝風呂派なんだ。
古川さん:夜でもいいんですけど、パンツを履く時にフィーリングでこう……。
興津さん:履かないとわからないの?
古川さん:わからないです。
興津さん:どういう形が好きなんですか?
古川さん:ボクサーパンツが好きです。
興津さん:色んなメーカーのを履いてるから(フィーリングが違う)ってこと?
古川さん:基本的にユ○クロ。
興津さん:だいたいどれも一緒でしょ(笑)
古川さん:ユ○クロとBOD○ WILDとDIE○EL。
興津さん:BOD○ WILD好き。
古川さん:履いてみてなんかもやっとするなと思ったら……。
興津さん:昨日食べ過ぎたからとか、そういうことでもない?
古川さん:そういうことではないです。履いた時の感覚で今日はこのパンツを履いているとあまりよくない一日になりそうだとか。
パンツフィーリングに妥協したくないんです。
興津さん:なかなか同意を得られなさそうでいいじゃないですか(笑)

――リスナーさんへのメッセージ

興津さん:色々とテンションがおかしなことになってしまうくらい楽しい作品でした。フェチとビッチが出会ったらこうなった(笑)。
僕自身すごく楽しく収録させていただいたので、これは面白い作品になること間違いなしです。
古川さん:間違いないです。収録している時に感じたのは、どこを取っても妥協点なんてひとつもないなということでした。
興津さん:作品に絡めてきた。「妥協なんだ」って言ってましたよね。
古川さん:「俺は妥協なんだ」って(笑)。「このニュアンスはこちらの方が良い」とスタッフ一同からの色んなディレクションもあり、
且つ我々も「ここはこういう風にしたい」という思いを寄せ合ってきたんですけど、内容が濃すぎて(笑)。それを皆さんに
形としてお届けできるのが嬉しくて、感無量でございます。笑って悶えていただけると本当に嬉しいです。
発売日をぜひぜひお楽しみにしていただければと思います。



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