クラックスター
ミオ(小見)役 斉藤壮馬さん
シノ(篠宮)役 中島ヨシキさん
後列左から:川田役 深川和征さん、社員役 多田啓太さん、小林役 白石兼斗さん、社員役 田所陽向さん
中列左から:日比谷役 望田ひまりさん、社員役 続木友子さん、山口役 大井麻利衣さん
前列左から:青山役 岸尾だいすけさん、シノ(篠宮)役 中島ヨシキさん、ミオ(小見)役 斉藤壮馬さん、小山役 森嶋秀太さん、
――収録のご感想
斉藤さん:原作を拝読した時に、すごく緩やかで優しい時間が流れている作品だと思いました。青山さんも最後の描き下ろしではいい感じに萌えるように回収されていたので、みんな結局可愛い人達で良かったです。ヨシキとここまでがっつり掛け合いをさせてもらうのは初めてだったんですが、シノとミオが高校時代からの付き合いで、でも微妙に疎遠になって、また出会ってという細やかな部分を二人で作り上げられたのが楽しかったなと思います。後は周りの皆さんがすごく面白かったので、ぜひ細かいところまで聴いていただきたいです。
中島さん:トモ先生の作品に出させていただくのは2作目で、作品によって勿論全然雰囲気は違うんですが、共通しているのは登場人物みんなが可愛らしいなと思える部分を持っているところだと思います。シノはぶっきらぼうな部分があったり、(仕事が)大変な業界に勤めているからかちょっとスレているみたいなところがありつつ、結局昔からの友達のミオを放っておけないところが可愛らしさがありました。どんなに二人が真剣に喋っていても、シリアスになり過ぎずどこかにほわっとしたギャグが入ってきたり、そういう部分がすごく好きな作品だなと思いました。
――ご自身はシノのように人の面倒を見てしまう方ですか? ミオのように面倒を見てもらう方ですか?
斉藤さん:ヨシキはやっぱり面倒見る側だよね。
中島さん:自分で言うのもなんですけど、面倒見る側ですね。
斉藤さん:面倒見られたいなとか、甘えたいな、みたいな気持ちはあるの?
中島さん:そりゃあ勿論ありますよ。
斉藤さん:あ、そうなんだ。
中島さん:でもなんか首突っ込んじゃう。
斉藤さん:そうだよね。お節介焼いちゃうみたいなね。すごく堂々としているしキャリアもあるし、周りのことを良い意味で一歩引いて見ていて、自分は自分ってタイプなのかなと思いきや、割とお店の予約とか取ってくれるしね。
中島さん:そうね(笑)
斉藤さん:(多人数でご飯を食べに行く時も)誰も予約取ってないよね。
中島さん:俺しかやってない。
斉藤さん:そうだよね。
中島さん:前も「この日ね」ってみんなで決めたのに、3日前くらいまで誰も何もいわないから、本当にやるの? やらないの? って。
斉藤さん:リマインドが(笑)
中島さん:やるって返事が来て、そこからようやく店を予約し出したりとかね。
斉藤さん:ヨシキは本当にそういうタイプだなって(笑)
中島さん:(笑)
斉藤さん:僕はどちらとも言えない、というのが正直なところで。
中島さん:甘え上手だなとは思いますけどね。まだ二人共全然駆け出しの頃に、すごい金額を奢らされましたからね。
斉藤さん:(笑)
中島さん:だって途中からお財布出さないんだもん(笑)
斉藤さん:「いや~もう悪いですよ~」みたいな(笑)
中島さん:「え~そんないいんですか~」みたいな。
斉藤さん:払う前からそれを言ってるからね。セリフの順番間違っちゃってるから。
中島さん:「(お会計)しめてもらいましょうか」。
斉藤さん・中島さん:「いいんですか~?」。
斉藤さん:って。
中島さん:(笑)。友達みたいな感じなんですけど、一応芸歴的には1年後輩で、歳はちょっと上だったりというのもあるので、年上ながらも年下に甘えてくれるのも嬉しいですけどね。
斉藤さん:自分の家族のことを言うと、妹が二人いるので割とお兄ちゃん気質なところもあるなとは思いつつ、自分で色々やることはやりたいけど、やってくれる人が他にいればそっちに任せたい気持ちもあるので。
中島さん:(笑)
斉藤さん:だから中島さんとはすごくいいバランスだと思いますね。
中島さん:でもあんまり長男っぽくないね。
斉藤さん:そう? でも女兄弟いそうとは言われる。
中島さん:いそう!
斉藤さん:(笑)
中島さん:お姉さんいそう。
斉藤さん:って言われるんだよね。うちは女系で母親も四人姉妹で、祖母は八人姉妹。
中島さん:大家族だ(笑)
斉藤さん:だから家では女性と喋る方が多かった。学校では「は? 女子? 別に俺いいし」みたいな。
中島さん:家にいっぱいいるし。
斉藤さん:それをイーブンで考えるな(笑)
中島さん:(笑)
斉藤さん:まあでも本当に中島さんにはよく面倒を見ていただいています。
中島さん:面倒見てます(笑)
左から:中島ヨシキさん、斉藤壮馬さん
――ミオのように突然昔の知り合いが訪ねてきたら?
中島さん:家には上げないと思います。
斉藤さん:そうね。ましてや泊めるっていうのはね。
中島さん:外で飲み明かします。
斉藤さん:(昔の知り合いがいる状況で)寝ちゃわないよね。なんか危ないじゃん。
中島さん:うん。
斉藤さん:でも結局はその相手によるんじゃないですかね。シノも。
中島さん:ミオだから、みたいな。3年会ってなくてもね。
斉藤さん:「え、誰?」じゃなくて「おー、ミオ」までは行かなくてもある程度思うところがあったからOKしているわけだし、そういう友達だったら頭ごなしにダメというのはないんじゃないかと思いつつ、このご時世ねぇ……。
中島さん:なかなかねぇ……。起きて財布なくなってたら困るもんね。
斉藤さん:写真撮られてたりねぇ。
中島さん:すぐ表に出ちゃうからね。国民総パパラッチ時代ですから。
斉藤さん:本当に怖いですからね。
中島さん:写真は撮らせない。
斉藤さん:俺意外と家に上げちゃうかもしれない。
中島さん:マジで?
斉藤さん:うん。
中島さん:そういうとこダメだよ。「いいよ、いいよ」って上げちゃって。
斉藤さん:「じゃあ明日起こして」みたいな。
中島さん:そいつにすら甘えるんだ(笑)
斉藤さん:ちょっと部屋片づけておいて、みたいな感じかもしれない。
中島さん:すごいな。心の許し方が半端ない。
斉藤さん:年々自分が適当だなって思うようになって。昔は真面目だなって思ってたんだけど、そんなことなかった。声優界の高○純次を目指そうと思います。
中島さん:そこまで極められたらすごいですね。
斉藤さん:「壮散歩」。「そま散歩」。やりたい。
中島さん:勝手にその辺歩いてて下さい(笑)。夜徘徊する番組「そま散歩」。
斉藤さん:マツ○さんがやってるからね、「夜の巷を○徊する」。
中島さん:懐中電灯持ってなきゃいけないようなところに行きましょう。
斉藤さん:この間も2時間くらい散歩して、楽しかったです。
中島さん:(笑)
斉藤さん:G○○gleマップを使わないって決めて、最初の通りはある程度どこに行くかはわかってたんだけど、その更に先に真っ直ぐ行ったらどうなるかは全然わからなくて、ずっと歩いていたらどんどん住宅街に入っちゃって。
中島さん:景色が変わらなくなるやつね。
斉藤さん:どうしようって思ってたら、たまたま誰かが乗ってきたタクシーが住宅街に入ってきて空車になったから手を挙げて。
中島さん:2時間散歩した結果、タクシーで帰ってる(笑)
斉藤さん:運転手さん、ちょっと怯えてました(笑)
中島さん:そりゃあそうだろう(笑)
斉藤さん:「なんだこいつ、幽霊か?」みたいな。しかも雨降ってて、傘持ってなかったから濡れてて。
中島さん:ホラーじゃん(笑)
斉藤さん:(笑)
中島さん:同情するわ、運転手さんに。
――リスナーさんへのメッセージ
斉藤さん:原作の素敵な雰囲気を音声でもお届けできたらいいなと思って、全力で演じさせていただきました。
中島さん:急に真面目だな。
斉藤さん:最後くらいはね(笑)。歳が近い者同士の軽妙な掛け合いが、シノとミオの関係性に表れていればいいなと思うし、他のキャラクターとも本当に色んな掛け合いがあるので、ぜひ聴いていただきたいです。初回盤を買って下さる方はトークCDも付いてます。トークCD、ただのラジオ(笑)
中島さん:(笑)。でもあんなにBLについて語り合うこともなかなかないんじゃないですか?
斉藤さん:僕のトークCDはだいたいあんな感じですね。
中島さん:そうですか、はい。
斉藤さん:なので『クラックスター』よろしくお願いします。
中島さん:言いたいことは全部斉藤さんが言ってくれました。何か二人の続きを覗き見たいなという気がしています。新キャラが出てくるかもしれないし、ただ二人がいちゃこらしている話かもしれません。ぜひ皆さん、原作と合わせてCDも応援していただけたらなと思います。