『ワンコ系部下のしつけ方』『ワンコ系部下のしつけ方 アニメイト限定盤』キャストインタビュー




後列左から 係長・AV撮影スタッフD役 外崎友亮さん、AV撮影スタッフA役 中西尚也さん、AV撮影スタッフB役 木村隼人さん、
AV撮影スタッフC役 白石兼斗さん、武田役 笠間 淳さん

前列左から 中村草太役 伊東健人さん、佐々木 悠役 白井悠介さん、後藤一樹役 千葉進歩さん

――収録のご感想

伊東さん:僕個人としては、すごくエネルギーを使う収録でした。体育会系でまだ若くて、運動神経もきっといいだろうなという中村のイメージを想像して、そのイメージのままやっているとカロリーを消費してきて、面白いな、痩せるな、って(笑)。中村草太という男はカッコいいなと思いながら演じさせていただいたので、とても楽しい時間でした。ありがとうございました。

白井さん:僕が声優としてデビューする前から付き合いのある伊東健人との共演ということで、すごく楽しみでしたし、収録自体も楽しくて、やりやすくて、色々感慨深いものがありました。ただ一つ懸念材料があったんですよ。それは僕と健人の声がちょっと似てる。
伊東さん:(大爆笑)
白井さん:よく健人が僕の物真似をするんですよ。
伊東さん:最近は違うんですよ。するんじゃなくて、強いられる。
白井さん:ああ、なるほどね。でも最初に自分からやったでしょ。
伊東さん:……たぶん。
白井さん:だからだよ(笑)。でも、まだお互いデビューする前に、一緒に自主練をやっていた時期も「あれ? ちょっと俺ら似てない?」みたいな。
伊東さん:同じDVD屋で働いていた時に、館内放送の声も似てるねって言われていましたからね。
白井さん:そういうこともありましたね。
伊東さん:懸念材料というか、そこは確かに頭の片隅にありました。「ちょっとキャラが似てるんで」と言われないようにしようって。
白井さん:そうですね。そこは気をつけようと思ってやっていたけど、特に言われることもなく、楽しく終わることができました。
――途中でどちらが受けかわからないとは言われましたね。
伊東さん:最初の咥えられのところで……。
白井さん:感じすぎちゃってね。
伊東さん:中村は難しかったです。

――キャラクターを演じる時に意識したポイントは?

伊東さん:中村草太という人間の危うさとか、まだアンバランスな部分があること意識して演じていました。23歳で若くて体育会系、でも今回は後輩で最初から先輩が気になっているワンコだから明らかに年下キャラなのかと思えば、大人な部分があったり、落ち着いているところがあったり、わかっていてあえて先輩を試す部分があったりと、意外な面も随所に散りばめられているお話だったので、設定に振り回されすぎて、キャラクターとしての一本の芯みたいなものがぶれないようにしようと思いました。

白井さん:佐々木くんは明るいか暗いかと言われたら暗い方の人柄で、感情を出すタイプじゃないので、感情の変化をあまり差をつけすぎずにと意識していました。最初は中村が苦手なタイプということもあって拒絶していたんですけど、仕事で一緒になったりしているうちにどんどん気持ちが傾いていって、最終的に自分も好きになって、気持ちを伝えて、というところまでの感情の流れが、穏やかな波のように徐々に緩やかに変わっていくようにと意識してやらせていただきました。一気に変わらない分、難しいのかなと思いましたし、物語の中に身を投じていたら自然とそうなれたような気もして、これがどういう風に音声として皆さんに伝わるのかが楽しみです。


――言いたいことを言えない佐々木と、ストレートな中村。ご自身はどちらのタイプ?

伊東さん:僕は佐々木です。完全に佐々木です(笑)。だから中村には憧れが強いですね。こういう人間がひとりいたらいいんだろうなって。みんな中村だとたぶん疲れちゃうんだろうけれど、ひとりは必要です。
白井さん:うん、確かにね。僕も佐々木ですね。ポイズン。
伊東さん:(笑)
白井さん:仕事では言いたいことを言っている方なんですけど、プライベートだと言いたいことを言えないというか、頭の中で考えすぎてしまって。「これは今言うべきなのか」「いや、まだじゃないか」「どうやって伝えよう」「どうしよう」って考えているうちに、言うタイミングが終わっちゃうんですよね。
伊東さん:わかる!
白井さん:言うタイミングを逃してしまった結果、言えないタイプです。佐々木くんもそういうシーンがありましたからね。
伊東さん:後藤さんとずるずると。
白井さん:先延ばしにするんですよ。夏休みの宿題を先延ばしにするように。
伊東さん:よくない。
白井さん:やっぱり思った時にすぐ言わないとダメだなと思いました。
伊東さん:中村は真っ直ぐじゃないですか。そこを窘められる部分もありましたけど。
白井さん:羨ましいですね。
伊東さん:彼は初恋だったということでいいんですかね? 明言してます?
白井さん:(千束るち先生に)どうですか?
――千束るち先生:初恋です。
白井さん:初恋であれだけ恐れずに佐々木に向かっていけたのはすごい。
伊東さん:学生時代ももてただろうに、初めて好きになったのが佐々木ということなんですね。幸せになって欲しいですね。
白井さん:そうですね。二人ともね。

――リスナーさんへのメッセージ

伊東さん:『ワンコ系部下のしつけ方』は原作から一年くらい後にドラマCDが発売になります。原作をお手に取っていただいている方は勿論多いと思いますし、CD化を機に作品を知る方も同じくらいいるかもしれません。僕はこの作品の絵がすごく好きなので、絵を思い浮かべながらドラマCDを聴いてもらうのが一番面白いんじゃないかと思います。ドラマCDを聴く前に原作を用意して、それからCDを聴いて下さい。よろしくお願い致します。

白井さん:今回の聴きどころは伊東健人演じる中村くんのワンコ感。そこですね。
伊東さん:え……。従順さ……?
白井さん:体育会系だけどワンコというのがギャップがあって面白かったですし、色が派手な中村くんと、色の地味めな佐々木くんのバランスがいい感じにしっくりくるカップリングなんだなと思いました。そこに至るまでの後藤さんとのやり取りも聴きどころです。千葉(進歩)さんが本当にもう、やらしく演じて下さって。
伊東さん:ええ(笑)
白井さん:後は「キャラクターで意識したところ」で答えた部分も、注目して聴いていただきたいです。まだ原作を読んでいない方は先に一読していただいて、音声はドラマCD発売まで「マテ!」して、楽しみにお待ちいただければと思います。よろしくお願いします。


(通常盤)
(アニメイト限定盤)