Interview

インタビュー

優しいパンツの脱がせ方

谷内野 悠真役 土岐隼一さん 志田綾平役 野上 翔さん
「優しいパンツの脱がせ方」収録写真1
後列左から:森崎役 石井孝英さん、クラスメイト役 浦 和希さん、担任教師役 鈴木崚汰さん
中列左から:クラスメイト役 泊 明日菜さん、綾平の母役 内村史子さん、谷内野 栞役 真野あゆみさん、香奈役 早瀬莉花さん
前列左から:志田綾平役 野上 翔さん、谷内野 悠真役 土岐隼一さん
――収録のご感想
土岐さん:この作品はタイトルと表紙にちょっとびっくりしたり、目につくイラストになっていると思うんですけど、読んでみるとすごく王道の恋愛をしているふたりの物語です。恋愛ものを読むのが僕はけっこう好きなので、悠真をやらせていただけて楽しかったなと思いました。
野上さん:土岐さんが話されたように、僕も表紙から想像していた内容とは180度違って、優しいお話だなと思ったのが最初の印象でした。いわゆる「攻め」をやらせていただくのがまだ2回目なので、かなり緊張しました。でも終わってみたら、攻めも楽しいなって(笑)
土岐さん:楽しんでいただけましたか(笑)
野上さん:BL好きなんですよ。
――演じるなら「受け」「攻め」「傍観者」のどれがいいですか?
野上さん:傍観者は嫌です(笑)。やっぱり中心に近いところにいたい。
土岐さん:いたいですね。
野上さん:回数的には受けの方が多いけど、どっちだろうな……?
土岐さん:僕はまだ攻めたことはないですけど、たぶん受けの方がいいです。相手がイニシアチブを取ってくれる方がいいから。
野上さん:それはわかります。お仕事でBLをやらせていただくようになって、BLにも色んなジャンルがありますが、原作を拝見しながら、もしかすると普通の男女よりも純粋に恋愛してるんじゃないかと感じたことがあって、それでBLって面白いなとなりました。
土岐さん:今回の作品は特に、純愛の正解みたいなストーリーで、自分達の思っていることが言えない結果、途中で思い切り爆発したり。
野上さん:うん。気持ちよくすれ違って、最終的にひとつになれた。
土岐さん:初めて綾平甘える時の悠真くんが、すごく可愛くて。
野上さん:このインタビューを見ている方で、原作を持っている方は見て欲しいんですけど、僕は最後の「この姿が一番好き」(コミックス169ページ)っていうコマの悠真くんが好きです。
土岐さん:自分の中では絶対に人に見せたくないって思っていたのを、綾平が認めてくれたから、恥ずかしいけど嬉しい。
野上さん:あとここ(コミックス148ページ)が好き。これ可愛い。
土岐さん:悠真くんは全体的に可愛いんだよね。
野上さん:先生は半脱ぎが好きなんですよね? きっと。
――まさき茉生先生:そうです。
野上さん:やっぱり(笑)
土岐さん:先生は悠真くんが甘える時の絵にこだわっているなと思って。
野上さん:原作を持っている方、ぜひ見て下さい。改めて見ると、これはいいですよ。僕好きです。
土岐さん:めちゃくちゃ可愛いですよね。
「優しいパンツの脱がせ方」収録写真2
左から:野上 翔さん、土岐隼一さん
――共演してみてのご感想
――おふたりはよく他の作品でも共演していますか? それともほぼ初対面ですか?
野上さん:演技で絡んだことはないわけじゃないけれども、という感じですよね?
土岐さん:ですね。
野上さん:イベントでお会いする方が多い気がします。
土岐さん:同じ作品には出ているから、絶対収録にはいるし、話すし、イベントの時にも話したりするんですけど、こういったちゃんと掛け合いをするのは初めてでした。
――掛け合いをしてみてどうでしたか?
土岐さん:僕の中では野上さんは、若かったり、元気だったり、表に出している部分と内面に隠している本音の部分にあまり差がないキャラクターが多いイメージだったんですけど、今回は少し大人っぽくて、外に出している社会的な部分と、内に秘めている本当はこうありたい、こうしたいっていうのをちゃんと使い分けている、高校生でありながら達観したキャラクターだったので、こういうキャラを演じる野上さんを見るのは初めてで、新鮮な感覚でした。こういうのも合うな、すごいな、かっこいいなと思いながら見ていました。
野上さん:僕は逆に、土岐さんは大人のキャラクターをやるイメージが強かったです。優しくて、包容力があって。で、そういうイメージの強かった土岐さんが悠真をやると聞いて、原作を読んだ時に、どういう風になるんだろう? って思いました。実際に収録してみたら、悠真はそんなに感情を表に出すタイプのキャラじゃないけど、中盤から終盤に部分部分で出してきて、そこの切り替えが流石だなと思ったし、普段の息遣いとか、ちょっとしたリアクションとか、入れ過ぎるとキャラからぶれちゃうところを的確に挟んできてくれて。後はカラミのシーンで、自分がアクションを起こした時に、ちゃんと動きに合わせた反応が来る!
土岐さん:(笑)
野上さん:すごいありがたかったです。原作のシチュエーションを思い浮かべつつ、呼吸を合わせて一緒に1つの作品を作り上げていくこの感じ、すごい好きです。それも土岐さんのおかげです。
土岐さん:ありがとうございます(笑)
野上さん:今まで以上に好きになりました。
土岐さん:ちゃんと僕も好きですよ。
野上さん:(笑)
――綾平のように誰かの秘密を知ってしまったら?
土岐さん野上さん:忘れはしないけど口外はしません。
土岐さん:一緒ですね(笑)。たぶん感覚が同じ。
野上さん:だと思います。
土岐さん:忘れることはできないから、その人に迷惑はかけずに覚えておきます。
野上さん:僕が知ってしまったことを、その人が気にしちゃわないようにしてあげると思います。
土岐さん:絶対広めたりしないけど、相手がもし一番の親友だったら、言ってあげた方がいいだろうなと思ったら言います。悠真くんと同じパターンの場合なら、それは別に身につけていても何も悪いことはないし、自分の好きなものを身に着けているだけの一種のファッションだと思うので、もし友達がそうだったとしても、全然いいんじゃない? ってなると思います。
野上さん:うん。
土岐さん:例えば食べ物の食べ方が失礼とか、すごく悪いことをしているなら注意しますけど、こういう内容だったら全然。ケースバイケースですね。
野上さん:基本的に忘れることはできませんが、覚えていても特に何も。その人との付き合い方を変えることもないです。
土岐さん:色んなあり方があっていいんだろうなって思います。
――リスナーさんへのメッセージ
土岐さん:原作を読まれた方は、とっても素敵な作品だってことをご存知だと思いますし、これを読んで買ってみようかなと思っていらっしゃる方は、読んだら読後に気持ちよかったと思える作品だと思います。主人公の悠真と綾平がいて、このふたりがとあるとても大切な思いをずっとずっと秘めていて、でも秘めているからこそ減衰することもなく、そしてそれを長い時間を経て大切な相手に伝えるお話です。見ていて応援したくなるし、いざそうなった時に、とても良かったなと思える作品で、参加させていただけて本当に嬉しいなと思いました。CDを聴いて絶対損はないと思いますので、ご興味を持っていただいた方も、原作を持っていらっしゃる方も何卒よろしくお願い致します。
野上さん:誰しもが学生時代の感じたことのある、恋愛のモヤモヤした感じ、ヤキモキした感じ、思春期特有の「あれ」は、BLというジャンルだと、もしかしたら異性間の恋愛よりももっとリアルかもしれないし、もっと純粋なのかもしれません。すれ違ったふたりが最後にどうなるのか、そこからどうしていくのか、そしてそれを引き立ててくれている周りのキャラクター達も含めて『優しいパンツの脱がせ方』の世界全部を楽しんで下さい。CDも作品の理解を深める一助になれれば、我々も声優冥利に尽きます。CDも原作もよろしくお願いします。
「優しいパンツの脱がせ方」ジャケット
  • 優しいパンツの脱がせ方
  • 2019.04.25 release
  • CRWS-0044 / ¥3,000(税込¥3,300)
    • まさき茉生
    • 土岐隼一 野上 翔