『めぐみとつぐみ』キャストインタビュー




後列左から つぐみの友人役 柳田淳一さん、チンピラ役 渡井奏斗さん、タケ役 大西弘祐さん
中列左から JC役 依田菜津さん、ノリオ役 大塚剛央さん、チンピラ役 福原かつみさん、真木スバル役 土岐隼一さん
前列左から 山田黒鵐役 日野 聡さん、九重 恵役 小野友樹さん、山田つぐみ役 松岡禎丞さん、山田すずめ役 千本木彩花さん

――収録のご感想

松岡さん:眉毛がない役はあまりやったことがなくて、どんな感じなんだろうって。
小野さん:(笑)
松岡さん:しかもマスクをつけていることで、目つき以外の表情がわかりにくいというのもあって、恵にケンカを売るシーンでも、ただケンカを売っているのと、心の中がざわざわしてきているのとの差をつけるのが難しかったです。そこを自分では頑張ったので、つぐみはどこら辺で恵にもにゃもにゃして、そのもにゃもにゃがどう怒りに変わっていくのかを聴いていただければなと思います。

小野さん:久しぶりにつぐとがっつり収録ということで、つぐがどれくらいの圧でくるのか楽しみにしていました。収録ではギャグパートとか随所にそのパワーを発揮してくれて、一緒にやっていてすごく楽しかったです。


山田春告役 鳥海浩輔さん

――演じたキャラクターや相手キャラクターのご感想

松岡さん:友樹さんは声がすごく響いて、圧もあるから、普通に喋っている恵に対してでも、そこに負けないようにというのが僕の課題でした。僕が低いところを出そうとすると、無理して出しているんじゃないの? という感じになりかねないんです。
小野さん:自分ではそんな感じがしている?
松岡さん:ええ。でも絶対に聴いている人に違和感は持ってほしくないので、頑張って演じました。

小野さん:つぐは「無理をして出しているみたいには聴こえないように」と言っていたけれど、圧はちゃんと持っているし、つぐの性格的にも声的にも、その圧の中につぐみとして持っていて欲しい可愛さみたいなものが自然と入ってくるから、すごくつぐみとして愛しやすい芝居、キャラクターだなと思いながら演じていました。


――最初に『めぐみとつぐみ』のコミックスを読んだ時の感想は?

松岡さん:BL作品でこういったアプローチのものがあるんだなと思いました。表紙だけだとBLではなくヤンキー漫画みたいで、ページを開くと「おおっ」と驚く感じです。僕が今まで携わらせていただいた作品の中では、いい意味でトップクラスに異質な作品でした。

小野さん:本当につぐの言う通りで、表紙からは想像もつかないような内容でした。Ωのマークも根性焼きに見えてくる(笑)
松岡さん:「ヒート中」の意味もバトル的な方なんじゃないかって(笑)
小野さん:作品の印象としては、すごく読みやすい。キャラクターの感情とかストーリーの展開もわかりやすいし、つぐみも客観的に漫画として読む分にはすごくわかりやすい性格で、楽しくあっと言う間に読んでしまいました。その上でキャラクターとしての掘り下げをしていきました。

――リスナーさんへのメッセージ

松岡さん:つぐみのパパsの出会いや、恵視点の複雑な家庭環境とか、スピンオフが4本くらいできるんじゃないかと思うくらい、気になる伏線があります。めぐみとつぐみの出会いは最悪とまではいかないけれど良い感じではなかったのに、そこからお互いの良いところ、悪いところをちゃんと受け止め合える関係になれたので、今後この二人がどうなっていくのかも楽しみです。そのうちつぐみがヤキモチを焼き始めて一波乱ありそうな感じもありました。色んな方にCDを聴いて、原作も読んで、楽しさを感じていただきたい作品だなと思いましたので、よろしくお願い致します。

小野さん:この巻で完結ですか?
――(収録時には)続編が連載中で、2019年7月末にはパパsの読切も出ます。
松岡さん:やっぱり(笑)
小野さん:我々が考えるようなことは、既に動いていたようです(笑)。ということは、聴いていただいた感想、元々原作のファンだった方からの応援だったりをいただけると、また皆様のお耳にかかれる日が来るかもしれません。僕らが精魂込めて作らせていただいたこのCDを聴いていただきつつ、原作も引き続き応援していただきつつ、いつか第2弾やスピンオフでお会いできると嬉しいなと思っています。ご声援の程、よろしくお願いします。