不実で不毛な恋の咬み痕
瀬那一月役 江口拓也さん ラーク・カルヴィン役 興津和幸さん
左から:ラーク役 興津和幸さん、一月役 江口拓也さん
――収録のご感想
江口さん:楽しく収録させていただきました。一月は結構頑ななヤンキーで、触れられたら傷つけるみたいな、ナイフのようなキャラで。
興津さん:ナイフのような男(笑)
江口さん:そんな彼がラークと出会って、シーンが進むごとに徐々に感情が変化していく姿を演じられたので、最終的にハッピーエンドになって良かったという気持ちになりました。
興津さん:ヤンキーと吸血鬼のドタバタラブコメディで、演じていてとても楽しかったです。シリアスなところとコメディのところの絶妙な匙加減が、さすが江口さんだなと思いながら演じていました。
江口さん:いやいやいや(笑)
――いきなり空から降ってきたラーク。もし空から人が降ってきたらどうしますか?
興津さん:見なかったふりをします。
江口さん:(笑)
興津さん:自分の上に落ちてくるか、ちょっと離れたところに落ちてくるかでだいぶ変わりますね。
江口さん:上に落ちてこれられたら、警察を呼んで、訴えるか訴えないかみたいな話になってきます。
興津さん:そうですね。まずは自分がケガをしていないかどうかが一番。一月は、一月だから耐えられたんです。鉄パイプでも耐えられる男じゃなかったら、ちょっと大変なことに。
江口さん:本当にそうですよね。
興津さん:江口さんはどうします? 僕は見なかったふりしますけど。
江口さん:僕は息を確認して、その後はダメージ具合によりますね。
興津さん:意外と好みな人だったらどうします? 男女問わず、この人いいな、って思う人。
江口さん:それは、やることは変わらないですけれども。
興津さん:ヤること……?
江口さん:違います(笑)。警察と救急にとりあえず電話です。
興津さん:いきなり家に連れ帰ったりはしないってことですね。
江口さん:家はまだちょっとハードルが高いですよね。
興津さん:まずは病院から。
江口さん:病院か、ぴんぴんしているようであれば「じゃあちょっと折角なんでLINEでも」みたいにお聞きするか、そのまま帰すかですね。
興津さん:なるほど。まずは連絡先を交換するくらい。
江口さん:飲み友から始めていただいて(笑)
――興津さんは降ってきたのが好みな人だったらどうしますか?
興津さん:返ってくるのか(笑)
江口さん:ブーメラン(笑)
興津さん:ぱっと見で怪しい人でもなさそうだったら「お腹空いているならご飯食べて行きますか?」って。
江口さん:空から降ってきている時点で、怪しさMAXですけどね(笑)
興津さん:「すごいですね、どこから飛んできたんですか?」ってちょっと話を聞きますかね。連絡先は教えないです(笑)
――ご自分の血は美味しいと思いますか?
興津さん:美味しいと思います。めちゃくちゃ美味しいと思います。
江口さん:すごい自信満々じゃないですか(笑)
興津さん:タバコ吸わないもん。
江口さん:健康的な生活を送ってます?
興津さん:僕はもう健康的ですよ。「俺の血、まずいんですよ」って嫌だもん。自分を健康だと思って生きていたい。
江口さん:(笑)。僕はまずいでしょうね……。
興津さん:なんで?
江口さん:毎晩酒を飲んでいるので。だからアルコール好きな人にはちょうどいいかもしれないですね。
――お酒を飲むと蚊に刺されやすいという説もありますが、刺されますか?
江口さん:全然刺されないんですよ。だからたぶん美味しくない……。
興津さん:蚊じゃないのが寄ってくる? ダニとか寄ってこないの?
江口さん:怖い怖い怖い(笑)。虫には刺されないんで、何か発してるんでしょうね。
興津さん:だっていい匂いしてるもん。
江口さん:嘘(笑)
興津さん:ほんとほんと。ふんわりと。
江口さん:(笑)。野菜全然食べてないんで、ドロドロ血だと思いますね。怖くて健康診断行けないんですよ。
興津さん:行ってください(笑)
――発売を待っている方々へのメッセージ
江口さん:本当に楽しく収録できました。しかもピュアだなって。
興津さん:急にピュアが出てきましたね(笑)
江口さん:ピュアなんですよ。一月くんはピュアだし、なんだかんだラークさんもピュアで。
興津さん:ピュアですね。
江口さん:最初はどうなるかと思ってたんですけどね。漫画を読んでいる時も食事にするって言うから「どうせ私のこと餌として見てるんでしょ!」って思ったけど、実は全然そんなお話じゃなくて、ピュア同士の純なものを見ているようでほっこりしました。皆さんにもほっこりした気分になっていただきたいので、ぜひお聴きいただきたいなと思っております。
興津さん:気軽に血を吸われてみてください。たぶん美味しいと思います。
江口さん:美味しいかな(笑)
興津さん:副作用はないです。大丈夫です。安心して召し上がってください。
江口さん:言われれば言われるほど怖い(笑)