Interview

インタビュー

24時間オチないKISS

徳良 匠役 駒田 航さん 滝沢 了役 木島隆一さん
左から:徳良 匠役 駒田 航さん、滝沢 了役 木島隆一さん
――収録のご感想
駒田さん:作品の表紙からまず好きになっていました。カラフルな色の使い方で、どういう内容なのかと思ったらコスメを扱う化粧品会社の物語で、「あ、なるほどな」と思いました。僕が演じた徳良くんは喜怒哀楽の変化が早くて、表現もスピーディーだったので、喋っていてるのも楽しかったですし、表現の仕方が真っ直ぐなところも演じていてとても楽しかったです。
木島さん:勝手知ったる駒田くんとの収録ということで、和気藹々と楽しくやらせていただきました。僕も最近美容のことに興味を持ち始めていて、たまたまそのタイミングでこの作品に巡り合えたので、メイクの世界、美容の世界にますます興味が湧いた収録でした。男性でもメイクをしていい時代というか、最近はファンデーションくらいしている方も電車の中でお見掛けします。僕も最近、メイクさんがよく使っているアベンヌっていうスプレータイプの化粧水を買ったんです。プシューって顔にかけるやつ。
駒田さん:へー。
木島さん:なんか化粧水つけることが楽しくて(笑)
駒田さん:わかる。男だからこその感動がありますよね。僕もミストタイプの化粧水が楽しくて、お風呂上がりにお風呂の水滴なのか、化粧水なのかわからないくらいかけちゃう。
木島さん:楽しすぎて使い過ぎちゃう(笑)。ちょっとメイクのことを勉強してみたいな、と思ったりもしました。
駒田さん:滝沢くんが詳しいというのもあって、時々知識が出てきますしね。
――相手キャラの好きなところは?
駒田さん:感情に浮き沈みがないように見えて、滝沢くんの中では明確に怒っていたり、それが態度や行動にスパッと表れるのがいいなと思いました。早く行動に移す、葛藤するよりまず行動するタイプで、意外とアクティブなんだなという印象もありました。
木島さん:猪突猛進なところがあるよね。
駒田さん:それに対して、声を当てているのが木島さんというのも、個人的にいい意味でツボで、なんか面白いんですよね。僕の中では、木島さんの声質と滝沢くんは真逆の印象なので。
木島さん:そうかもしれないね。
駒田さん:まあ実際に一緒にやらせてもらったら、これもしっくりくるな、落ち着くなとなりました。僕が色んなところに会話を飛び火させている中で、木島さんは1ページ目から最後のページまで一貫しているキャラクターをやり抜いてくれているから、すごく遊びやすかったです。僕が遊びやすい環境を、木島さんの滝沢くんが作ってくれた。
木島さん:(笑)。徳良さん、めちゃくちゃ喋るよね。
駒田さん:喋りましたね。
木島さん:たぶん三倍くらいセリフ量がある。
駒田さん:(笑)
木島さん:滝沢くんは長ゼリフがそんなになかった。
駒田さん:ないですね。メイクのところだけですね。
木島さん:そう! 自分の好きなことを話す時は、たくさん喋っちゃう。徳良さんは男気がカッコイイよね。あと優しいが故、常識人であるが故に、そこから外れている物事がなかなか受け入れられないところが可愛いなって思いました。
駒田さん:うんうん。
木島さん:頭固いじゃん、って。
駒田さん:固い。
木島さん:でもそこを優しさで受け入れていけるのが、徳良さんの素敵なところかな。この人結局優しいんですよね。
駒田さん:優しい。色々噂は立てられがちだし、部下にも悪口言われているわりにスレていないというか。
木島さん:スレてないよね。そこが素敵なんだよね。
駒田さん:「お前らいい加減にしろよ」って悪口を笑いに変えられる。上司としては最強の能力を持っているなと感じました。
木島さん:ちょっと抜けてるくらいがお茶目で可愛いのかな。そこと駒田くんのマッチングですよね。駒田くんはすごくポジティブなんですよ。めちゃくちゃポジティブなんですけど、時々こっちがひっくり返るようなポカをやらかすんですよね。
駒田さん:(笑)
木島さん:そこは役との親和性が高かった気がします。でも抜けてる部分は人間誰しもあるはずで、その弱点が可愛らしさ、チャーミングさなのかなと思います。
――上司・先輩にするならどんな人が理想?
木島さん:徳良さんの感じ、僕は好きですね。「先輩、何言ってるんですか~」って気軽に言える関係性。
駒田さん:そうですね。気楽に接することができるし、面倒くさい作業を突然任せてくるタイプで厄介だけど、重たいところは自分でケツを持ってくれる。
木島さん:声優だと「俺の代わりにセリフ言っといて」みたいなのはないもんね。
駒田さん:確かに(笑)。「このナレーション難しいから、代わりにやっといて」とかってないですよね(笑)
木島さん:声優の先輩・後輩の関係性でこういうことは起こりえないけど、徳良さんみたいな先輩は、声優業界ではわりと好かれるタイプだろうなって。
駒田さん:思いますね。こういう明るい人って、いっぱいいたら流石に困るんですけど、どこかにぽつんぽつんといてくれるとムードメーカーになったり、落ち込んでいたものが明るくなるのは感じます。僕も徳良さんはだいぶ好きです。
木島さん:愛されてるね。
駒田さん:現実的にいい先輩像って言うと、木島さんを推す!
木島さん:(笑)
駒田さん:木島さんのオススメは、話しやすさ、よく笑ってくれる、話をよく聞いてくれる。で、穏やか!
木島さん:穏やかか~。
駒田さん:穏やか。
木島さん:そうね。
駒田さん:そして(芝居が)上手い!
木島さん:どうした(笑)。お腹空いたのか? 焼肉か?(笑)
駒田さん:ですかね~(笑)
木島さん:(先輩ではなく)我々の上司となると、マネージャーとかキャスティングしてくれる人?
駒田さん:徳良さんなら突然「そういえば夕方仕事あるから」って。
木島さん:「入れとくから」みたいな。喜んで行きますけどね。
駒田さん:喜びますね。
木島さん:夜中、急に「今から飲みに来いよ」とか。
駒田さん:それを楽しめるようになってきた時に、部下達は成長しているんでしょうね。「また言ってるよ」って言いながら、その人を上手くいなして、お互いに上手いことバランスを取れるようになると、仕事も上手くこなせるようにもなっている。
木島さん:じゃあやっぱり徳良さんは人を成長させるのが上手なんだね。
駒田さん:そう思いますよ! お陰で部下達はめっちゃ育ってるんじゃないかと。
木島さん:営業職はみんな強いよね。デザイナーさん達とはちょっと合わないみたいですけど(笑)
――発売を待っている方へのメッセージ
駒田さん:『24時間オチないKISS』を演じていて、本当に楽しかったです。加藤スス先生の原作を読んでもらえばすぐわかるんですけど、テンポ感が良くて、表情の切り替わりが多彩で、見ていて楽しいですし、シリアスとコメディの塩梅もすごくちょうどいい。それをCDでも忠実に再現できていたらいいなと願いを込めて、一生懸命収録させていただきました。キャラクターも魅力的ですし、意外とプレイ自体はぶっ飛んだものはないんですけど、それ故に想像しやすかったり、入り込みやすいので、かなり身近に感じて楽しめる作品になっているかなと思います。手に入れましたら、ぜひ何度も聴いて、何度も読んでエンジョイしてもらいたいです。
木島さん:いつも応援してくださってありがとうございます。僕自身はあんまりBLをやってきていないので、そんな中で駒田くんと楽しい収録ができてよかったです。原作ではキャラクターの表情だったり、生きている姿が細かく素敵に描かれていて、これが音になって皆さんの耳元に届いた時にどんあ風に聴こえるんだろうというのが、僕はすごく気になっています。ぜひ皆さん、聴いて感想を伝えていただけたらなと思います。絶対楽しんでいただける内容になっていると、僕は思っています。
  • 24時間オチないKISS
  • 2021.01.22 release
  • CRWS-0062 / ¥3,800+tax
    • 加藤スス
    • 駒田 航 木島隆一