Interview

インタビュー

北山くんと南谷くん

南谷 歩役 広瀬裕也さん 北山雄貴役 西山宏太朗さん
「北山くんと南谷くん」収録写真1
左から:北山雄貴役 西山宏太朗さん、南谷 歩役 広瀬裕也さん
――収録のご感想
広瀬さん:南谷くんはコミックス(の帯)にも書いてあるようにドスケベ男子で、自分では「キショ……!」って言うこともあるんですけど、なんか憎めないところや、みんなが構いたくなっちゃうような純粋さがあるので、可愛らしく思ってもらえるキャラになったらいいなと思いました。初めて(えっちな顔が)妄想できない北山くんと出会って、どんどん人を好きになって、愛とか恋とかを知る南谷くんの姿が上手く芝居に出てたらいいなとか、感情がジェットコースターのようにバッと上がるところはコミカルにできたらいいなとか思いながら演じさせていただきました。
西山さん:この作品を読ませていただいて、お互いがお互いを好きになっていく過程が本当に純愛で素敵だなと感じました。北山くんも南谷くんもそれぞれが可愛らしくて、胸がときめく瞬間もたくさんありました。10代だからこその南谷くんの葛藤だったり、悩みだったりとか、悶々としたところまで繊細に描かれているのと、ちょっと大人ぶろうとしているけれどそれが上手くできたりできなかったりする北山くんの先輩ポジションがすごくいい組み合わせで、最初に読ませてもらった時から今日の収録を楽しみにしていました。裕也と一緒にやることができて本当に良かったです。しかも裕也は今回受けが初めてだったということで。
広瀬さん:そうですね~。
西山さん:ちょっと意外だった。
広瀬さん:いやいやいや(笑)
西山さん:心構えとかあったんですか? 受けやるってなって。
広瀬さん:心構え(笑)。でも本当に南谷くんのまんまだなと思いました。「BLだ」「よしやってみよう」って一人で想像して、自分はこういう感情で作っていこうって思っても、いざそういうシーンになった時のドキドキ感とかはリアルに掛け合ってみないとわからないじゃないですか。
西山さん:うん。
広瀬さん:そういうところは、演じていて自分も南谷くんと同じように「いや、手繋いだだけじゃん!」とか「キスー!」みたいな感情になれて楽しかったです。変に準備しないというか、なんか一緒に作っていく感じがしました。
西山さん:やっぱり準備は一緒にするのがいいよね。
広瀬さん:(笑)。そう、先にしちゃダメなんですよ。一緒にするのがいい。
西山さん:一緒がいいと感じさせてくれて、すごく楽しかったです。
――原作を読んで演じるのを楽しみにしていたシーンや、好きだったシーンは?
広瀬さん:シリアスなシーンなのに、南谷くんの表情がちょっとコミカルになったりするところです。ここでこういうセリフが出るんだ!? みたいなところ。張り詰めた緊張感の中から急に「ふふっ」と笑えるので、そこをドラマCDではどこまでやるのかが楽しみでした。実際、「そこまではギャグにせず恋心を持ったまま」とか色々ディレクションもあって、みんなで調整しながらできて良かったなと思います。あとはもう、初めてキスするところです。「やっぱ好きなんだ」って決意したところが、純でいい!
西山さん:絶対体に電流走ってるよ、ビリビリって。
広瀬さん:『北山くんと南谷くん』というタイトルのまんまなんですよね。もうこの二人以外を寄せつけない。読んでいて、本当にこの二人の物語なんだと思いました。北山くんの家に行くシーンも演じるのを楽しみにしていました。南谷くんはトリモトズの話をしているのに、すれ違っていくところ。
西山さん:「コントか」って言ってたところね。
広瀬さん:そうです。北山くんもちょっと可愛らしかったじゃないですか。
西山さん:可愛い。
広瀬さん:北山くんはドキドキしているのに、南谷くんは気づかない(笑)。掛け合いで演じるとより気持ちが入りました。
西山さん:会話のキャッチボールがすごく楽しかった。
広瀬さん:南谷くんの、普通に喋ってはいるんだけど、恋心を意識して、好きってなってからは逆に北山くんと目が会わせられなくなるのも可愛いし、ちゃんと恋をしているのが見ていてめちゃくちゃ伝わりますよね。
西山さん:そうですね。
西山さん:僕は家に行った時に、お姉ちゃんにきっぱりと「歩くんとお付き合いさせていただいてます。北山雄貴と申します」って言うシーンが、カッコイイなと思いました。
広瀬さん:もじもじせずね。
西山さん:そうそう。
広瀬さん:(コミックスを開き)ほら、このカットの南谷くん照れてる。
西山さん:顔隠しちゃってるからね。
広瀬さん:可愛い。
西山さん:この二人の変化や、いつもと違う一面が見られるシーンですごく素敵でした。
――南谷くんのように何か妄想することはありますか?
広瀬さん:ポジティブな妄想はよくします。失敗したらじゃなくて、成功した場合こうなるんじゃないかみたいないい妄想。イベントで、歌でもアフレコでもいいんですけど、成功したらこれくらい盛り上がるんじゃないかとか、こんな歓声が聞こえるんじゃないかみたいな妄想をしていたら、現実もそれに向かって行ったり、自分もそこに向かって歩いて行けそうじゃないですか。
西山さん:陽キャだもんね。
広瀬さん:(笑)
西山さん:ネガティブなところないもんね。
広瀬さん:いやいやいや(笑)。失敗したらどうしようって思ってたら、その失敗するルートを歩き始めそうな気がして。成功する妄想をしていたら、自然とそっちに向かって行って、成功するならじゃあもっとここはこうしようとか、ポジティブになりそうじゃないですか。なので妄想します。
西山さん:僕は映画館とか街中で大声を出したらどうなるんだろうって(笑)
広瀬さん:「わーっ!」って(笑)
西山さん:そうそう(笑)。自分がもし今日体調が悪くてここで倒れたりしたら、どんな雰囲気になって、誰が助けてくれるのかなとかも(笑)
広瀬さん:ちょっとわかります。このメンバーの中で誰が駆け寄ってくれるんだろうって。宏太朗さんはちゃんと声かけてくれるのかな? トイレに逃げちゃわないかな? とか(笑)
西山さん:一目散にトイレに向かったり(笑)
広瀬さん:(笑)
西山さん:小さい頃は、朝「いってきます」って親とバイバイして別れた瞬間に、「これが最後の一言であった」みたいなナレーションを頭に流して、で、無事に帰れたら「よかった、あの妄想は嘘になった」と思うことがありました(笑)
広瀬さん:ちょっと南谷くんっぽいところありますね(笑)
西山さん:あるかもしれない。
――発売を待っている方へのメッセージ
広瀬さん:今回初のドラマCD化ということで、原作から応援してくださっている方には、この機会にちょっと作品が動くというか、声がつくことで作品の魅力が増えたり、また違った感じ方をすることもあるかと思います。我々もこのじれキュンが声がつくことによってより上がるように、些細な呼吸だったり、息だったり、雰囲気だったりをめちゃくちゃ乗せてお芝居させていただいたので、両方とも楽しんでいただければなと。この甘酸っぱいじれキュンをぜひ隅々まで楽しんでください。
西山さん:(CDの)巻末トークとも被っちゃうところがあるんですけれども、すごく純粋で可愛らしい二人の話なのでBL初心者だよという方にも見てもらいたいですし、ピュアピュアだからこそ最後のベッドシーンが更に滾るということで、普段からBLが好きだよという方にも楽しんでもらえる、どんな方でも楽しめる作品なんじゃないかと思います。今回、裕也が「初めての受けなんです」って前日に連絡くれたりもして、裕也の新しい一面を南谷くんを通して知ることができたし、その南谷くんがいたからこそ、北山くんとして自分もこんな表現が出るんだなと思うところもあったりしたので、個人的にもすごく大切で素敵なドラマCD化になりました。この作品に参加させていただけて、本当に光栄です。続編もあるということで、またこの先もできたらいいなと思っていますので、皆さんにたくさん聴いていただいて、良かったと思ったらたくさんの人に薦めてもらえると嬉しいななんて思います。
広瀬さん:続いて欲しいです。
西山さん:どうぞ原作と合わせて、ドラマCDの方も聴いてもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします。
「北山くんと南谷くん」ジャケット
  • 北山くんと南谷くん
  • 2024.03.29 release
  • CRWS-0092 / ¥3,000(税込¥3,30)
    • 砂藤シュガー
    • 広瀬裕也 西山宏太朗