ドアの向こうにはロマンス
崎谷南斗役 市川 蒼さん
加賀美京介役 増田俊樹さん
左から:崎谷南斗役 市川 蒼さん、加賀美京介役 増田俊樹さん
――収録のご感想
市川さん:本当に恙なく、楽しく収録させていただきました。原作を読んで受けたイメージもありつつ、ディレクションで見えてきた部分や、増田さんの加賀美を聞いて出てきたものもあって、新鮮な気持ちで南斗を演じられました。
増田さん:僕の中で想像していた加賀美の人間的な部分、この脚本の中での彼の生き方と、実際に現場で求められる加賀美像が違っていたこともあり、新しい挑戦を続けた収録だったなと思います。聴いてくれる方にどう届くのか、楽しみではありますね。
――南斗と加賀美の共感できるポイント、もしくは共感できないポイントは?
市川さん:南斗はとても素直な子で、こんなに自分が素直だったのは幼少期以外にあったかな、くらいの素直さだったので、共感できる・できないというより見習いたいなぁと思いました。共感できるポイントは、僕もこう一生懸命とかグイグイ来られるとすぐ心を開いちゃうタイプで、そういう部分の絆され方や「こういう距離の詰め方されると弱いよな」となるところです。
増田さん:共感できないなと思っているのは、デリバリーでご飯を届けてくれる人にキュンとしたところ。僕もよく頼むんですけど、キュンとしたことないなぁ。
市川さん:ないですね。
増田さん:ないですよね。そこがちょっと羨ましかった。人生の中でキュンとするポイントが多いって、いいじゃないですか。
市川さん:まず対面で受け取らないです。全部置き配。
増田さん:そうなんだ。
市川さん:だからもしその機会があったとしても、完全に逃してますね。
増田さん:確かに。
――南斗にとっての帽子、加賀美にとってのペンのように、憧れや何かの記念で購入したものはありますか?
市川さん:憧れというか、いつか欲しいなと思ってたけど買っていなかったものを最近買いました。大きいテレビです。ずっと一人暮らしをしていて、僕はそんなにテレビを見ないので小さいのを置いていたんですけど、飼っている猫に倒されたのをきっかけに買い替えました。今はテレビっ子になりつつあるくらい、めちゃくちゃテレビを見ています。
増田さん:考えてはみたんですけど、思い当たるものがなくて……。買える範囲で手を出す、必要なものを買う人生で、買いたかったものを何かのタイミングでちょっと無理してでも買うということがなかったんですよね。
市川さん:へ~。
増田さん:買えるから買っている。
市川さん:あんまり物欲ないですか?
増田さん:いや、物欲しかないです。
市川さん:(笑)
増田さん:買いたいものはいっぱいあるし、買えてないものもいっぱいあるんですけど、そのために何かを数ヵ月頑張ったり、我慢したり、背伸びして買うことはなかったなって。
市川さん:買える時に買えるタイミングで欲しいものを買うみたいな感じですか?
増田さん:それと、欲しかったものが購入できる、買うべきタイミングで買っているというか。そう思うと、憧れる気持ちはわかるのに、僕には「これです」と言えるものが手元にないから、加賀美がちょっと羨ましくなりました。
――発売を待っている方へのメッセージ
市川さん:原作をお好きでドラマCDを購入される方も、ドラマCDを機に原作知って原作と一緒に楽しんでいただく方も、声がつくことでより彼らの存在を身近に感じる一助になれていればすごく嬉しく思います。どうぞ楽しんで聴いてください。
増田さん:ドラマCD化が決まって、原作を好きだった皆様に楽しみにしていただけていること、加賀美京介役として皆さんの期待に応えられていることを願っています。原作からでもドラマCDからでも、この作品を楽しんでいただけたらいいなと思っております。