レンタルタマちゃん
タマ役 小林千晃さん
矢澤啓介役 鳥海浩輔さん
左から:タマ役 小林千晃さん、矢澤啓介役 鳥海浩輔さん
――収録のご感想
小林さん:原作を読んだ時からすごく素敵なドラマを作れるだろうなとは思っていたんですが、実際に現場に来て全員揃ってできた収録は想像以上で、感無量でした。嬉しかったです。
鳥海さん:キャスト全員が揃っての収録もアニメはだいぶ戻ってきましたが、ドラマCDでは最近なかなかなかったので、懐かしさと、やっぱりみんなで収録するのがいいなと感じていました。原作を読ませていただいた時に、とてもいいお話だなと思って、それをすごく丁寧に収録していただいたので、いい時間を過ごせました。
――演じていて楽しかったシーンや難しかったシーンは?
鳥海さん:根底に重いものがあるので難しいといえば全部難しいし、楽しいと言えば全部楽しい(笑)。お話の中に色んなシーンがあって、ギャグっぽいシーンは思い切り楽しくやらせていただきましたし、心情を深く落とし込んでいくシーンもそれはそれでやり甲斐があってすごく楽しくて、色んな感情が全部入っていた気がします。アクションまで入っていましたから。そこであまりヒーローみたいになりすぎないように意識はしました(笑)
小林さん:あくまで役場の人ですから(笑)
鳥海さん:素人なんで(笑)。矢澤とタマは言葉を交わしたシーンはすごく少ないですが、たとえ矢澤が一方的に話していて「にゃー」しか返ってこなかったとしても、ふたりの距離感ややり取りはとても楽しく演じられましたね。
小林さん:僕は鳥海さんが猫の遊び道具を持ってくれて、一緒に遊ぶシーンが楽しかったです。
鳥海さん:(笑)
小林さん:アニメだと「被らないで」と言われるようなところも思い切りどっ被りでやれて、本当に遊んでもらっているような感覚で収録できました。同時に難しいのも猫語を喋る上での表現で、矢澤もそうですが、タマも過去や辛さを誰にもセリフでぶつけていない、モノローグで初めて視聴者・読者が知るので、壮絶なバックボーンを持っているタマがそれをどこまで表に出すのかは考えました。達観しているのか、今も当時の怒りや憎しみが溢れているのかとか。どれが一番、タマの湧き上がる思いとして正しいのか考えるのは難しかったところです。
――「愛しい」と思うものは?
小林さん:鳥海さんはやっぱり晩酌じゃないですか?
鳥海さん:生活だもんね(笑)
小林さん:「愛しい」ではないかも(笑)。いつもの日常。
鳥海さん:私は全てを愛している。
小林さん:すごい(笑)
鳥海さん:(笑)
小林さん:胡散臭さもある(笑)。素敵ですけど。
鳥海さん:趣味とかも全然ないので意外と難しいですね。でも日常とか、お仕事もそうですけど、そういったところに関わっている人であったり、物とか事はたぶん全て「愛しい」の類になるんじゃないかなと思いますね。ありがたい話ですから。
小林さん:僕はなんだかんだ睡眠です。
鳥海さん:(笑)
小林さん:愛しい。恋焦がれている。僕はどちらかと言うと夜更かしで、趣味もゲームとか麻雀とか色々あるし、誰かと飲みに行ってついつい楽しくて夜中になっちゃったりもして、そうなると睡眠時間を削ることになるんです。
鳥海さん:時間が足りないタイプね。
小林さん:はい。その瞬間は寝なくても明日の自分が頑張ればいいやと思うんですけど、結局翌日一番愛しているのは睡眠という……。あの時お前を裏切らなければ! という気持ちになっちゃいます。
鳥海さん:そうだね(笑)
小林さん:僕は酷い男ですよ(笑)
鳥海さん:年齢的にまだいけるでしょ。
小林さん:いけますかね(笑)。でもいつか幸せにしてあげられたらなと思います、睡眠を。
鳥海さん:それこそ添い遂げるからね。自然の摂理です。
小林さん:いつか寝なきゃいけなくなる。無茶ができなくなります(笑)
――発売を待っている方へのメッセージ
鳥海さん:原作からのファンの方も、CDで初めてこの作品をお手に取っていただく方も、ぜひ楽しみに待っていてください。一生懸命、思いを込めて演じさせていただきました。とても素敵なお話ですから、たくさんの方に聴いていただければと思います。
小林さん:本作はBL、ボーイズラブ作品に分類されると思うのですが、そこを意識せず、BLCDを聴いたことがない方にも聴いていただきたい作品です。どの年齢の方にも刺さるテーマ性で、老若男女問わず楽しめると思います。たくさんの方に聴いていただけたら嬉しいです。原作ファンの方には待望のドラマCD化だと思うので、皆さんの期待に応えられる作品になるように、僕らも本当に全力で臨ませていただきました。ぜひ発売を楽しみにしていてください。