メテオリックミルキーナイト
黒峯スバル役 増田俊樹さん
白波瀬カイ役 熊谷健太郎さん
左から:白波瀬カイ役 熊谷健太郎さん、黒峯スバル役 増田俊樹さん
左から:アラタ役 大野智敬さん、景虎役 光富崇雄さん
――収録のご感想
増田さん:最初から最後まで喋りっぱなしだったので、駆け抜けるような収録でした。一生懸命演じさせていただきました。
熊谷さん:カイはキャラクター的に受動的な部分が多く、作品としてもキャラとしても増田さんのスバルに引っ張っていただきました。隣でセリフを聞いていると、漫画を見ているわけでもないのにスバルの表情や気持ちが伝わってきて、すごくパワーを込めて演じていらっしゃるのをビシビシ感じました。カイが時折見せるスバルの心を動かすような反応も、スバルさんに気持ちよくノせていただいたおかげで自然に出せた収録だったと思います。園長と鳳さんの声は少し聞けましたが、(別収録の)アラタ、景虎、その他ホストの皆さんがどんな感じなのかも気になります。
――好きなシーンやセリフは?
増田さん:ドラマCDとして人間模様を楽しめたり、聴きごたえがあるように作れたらいいなと思って収録に臨んでいますが、この作品ならではというと、スバルは元々ペンギンなんですよね。実際に存在するペンギン達がどんなことを思って、どんな会話をしているのかはわからないんですけれど、作中では生態になぞらえた悩みや、こういうコミュニティなんじゃないかなというのがコミカルに描写されていて、それを見ていると可愛らしいなぁと感じました。この作品が持つ独得なゆるさが僕は好きでしたね。
熊谷さん:終盤に出てくるとあるシーンです。原作をお読みの方は知っていらっしゃると思いますが、カイだから気づくシーンがあって、カイ本人も言っていた「一度狙った獲物は~」にも繋がってくる部分です。執着であったり独占欲であったりがプラスの方向に転換されて輝いてくれたシーンでした。あと、カイは大きな体に似合わぬ可愛らしい姿を見せてくれることもあって、全体的にわかりづらいようでわかりやすいカイが愛おしくなるシーンも多かったですね。
――もしも動物になるなら何になりたいですか?
熊谷さん:クジラ! 人間は地上で生活していて、空を飛ぶにしろ海を渡るにしろ、クジラや鳥のように自分の身でその空気を感じることはできないじゃないですが。でも空を飛ぶならパラグライダーとかスカイダイビングもある、となると、一番人間が生身で経験できないことは? と考えた時に思い浮かんだのがクジラ。大型で潜水時間が長そうな子がいいですね。
増田さん:龍で。
熊谷さん:かっこいい。
増田さん:外敵要因が少なそうだなと思って。お話の中に出てくる龍やドラゴンは、敵になることはあっても一方的に虐げられる描写は少なくて、自分の力で戦って、結果負けたのであればしょうがないとなることが多いのに、他の動物達は人間に一方的に扱われたり、ヒエラルキーがあったりするので、人間以外になるなら龍のような浮世離れしたものになりたいです。
――流れ星に願うなら何を願いますか?
熊谷さん:健康ですね。ちょっと体調を崩しがちな年もあって改めて実感したので、生涯の健康です(笑)
増田さん:家が欲しいです。一戸建て。
――発売を待っている方へのメッセージ
増田さん:原作上下巻をほぼ丸ごと音声化して、内容盛りだくさんな1枚になっています。(高崎ぼすこ)先生が描いたものを僕達が音声化して、それが皆さんにどう伝わるのかが楽しみです。原作ファン、先生のファンで「ドラマCD化だ! やった!」と思われた方々にはぜひ聴いていただきたいですし、ドラマCDから作品を知った方には、音声作品としても楽しんでいただきたいですが、その際にはぜひとも原作を片手に、見ながら聴いていただけると、モチーフになった動物の様子がより鮮明になるのではないかと思います。そんな楽しみ方もしていただけると嬉しいです。何卒よろしくお願い致します。
熊谷さん:ありがたいことにご縁をいただき、シロクマが人間になったカイくんの声を担当させていただきました。こういったキャラクターを演じるのは初めてだったので、人に育てられたシロクマが人間になった場合の野性と理性、人目線ではないカイとスバルの人間社会との関わりなど、色々なことを考えました。2人以外にも出てくる人達がいっぱいいて、色んな視点で楽しめる作品になっていると思います。ドラマCDをきっかけに作品を知った方には、ぜひぜひ原作もお手に取っていただきたいですし、原作をお読みになっていてこのCDをという方は、音声表現ならではの部分にも注目していただいて、隅々まで楽しんでください。僕達がドラマCDへの期待や、作品を楽しむ一助になれていれば幸いでございます。何卒よろしくお願い致します。