Interview

インタビュー

ゆるデイズ~異能力系男子達のゆるゆる生活~

左から:晴海涼介役 櫻井孝宏さん、十文字志鳳役 古川 慎さん、赤根 祐役 石谷春貴さん
――収録のご感想
櫻井さん:三人で一緒に収録できたので、作品のテンポ感やノリの良さを味わいながらつくれて、すごく良かったなと思いました。楽しかったですね。
石谷さん:ドラマCDでこんなにテンポよく掛け合いをすることはなかなかないので、掛け合いで収録できてとても楽しかったです。キャラクター達がわちゃわちゃしていて、次に何が起こるのか予想がつかなかったり、ここでオチをつけるのか! みたいな部分がまた面白いし、めちゃくちゃ笑えると思います。キャラクター達のゆるい関係性もちゃんと描かれていて、わかりやすい作品なので、ぜひ聴いていただきたいです。
古川さん:櫻井さんのコメディ演技が大好きなので、大変笑わせていただきました。
櫻井さん石谷さん:(笑)
古川さん:十文字は途中から合流する流れだったので、おふたりが先に作ってくださっていたコメディの空気感に乗っかって、一緒に作品の世界を作り上げることができたのは、とても楽しかったです。
――微妙な能力ばかりのキャラクター達。「水・火・風・雷(電撃)・人の脳内に話しかけられる」の中で使えそうな能力、欲しい能力は?
櫻井さん:どの能力でも上手く使えば……。力に罪はない、彼らの使い方がヘタクソなのが悪い。
石谷さん古川さん:(笑)
櫻井さん:恐らく持っているものは優れた能力なんでしょうけど、それを上回るキャラクター性、それを打ち消すほどの個性があるんですよね。その子供っぽい着眼点が好ましかったり、ちょっと可愛らしく映って、ドタバタやっている姿も平和でほっとできるのが、この作品の一番の聴きどころなのかなと思いました。
石谷さん:実際に炎が出せたら、人体実験されちゃいそうで怖いですよね(笑)。日常生活の中に「敵」というものはいないし、誰かに攻撃したら捕まっちゃうし。だから一番妥当なのがニャンコの能力かなと思います。「心に語りかけています」って。時々後から自分の心に語りかけたい時があるんですよね。
櫻井さん:疲れてるの?
古川さん:(笑)
石谷さん:心が荒れた時に、「落ち着け、落ち着け」って。
櫻井さん:暗示みたいな。
石谷さん:1時間後にたぶん荒れるだろうから、1時間後にこの録音を心の中に再生してってセットしておいて、その時になったら1時間前の自分は落ち着いていたな、とやるのにニャンコの能力を使いたいです。
古川さん:自分でiPhoneで録って、1時間後に再生するのは?
櫻井さん:目覚まし的な。
石谷さん:たぶん周りの目が……。なに自分の声聞いてんの、みたいな(笑)
古川さん:風です。T.M.Revolutionごっこします。
櫻井さん:「HIGH PRESSURE」(笑)
古川さん:あとは(『さすがの猿飛』の)肉丸くんの神風の術とか。
櫻井さん:ピックアップの仕方がすごいね。
古川さん:一番、持っていることがバレにくい能力ですし、ふとした時に得する使い方もできるかなと。暑い時に涼んだり。
石谷さん:移動もできそうですね。
櫻井さん:自分を風に乗せるとか。たぶん能力を使うにはそういう発想が必要なんですよ。発想と、作品のテーマにもなっている、調節ができるかできないか。
石谷さん:やりすぎて死んじゃうかもしれない(笑)
古川さん:やりすぎはまずいけど、風はいいですよ!
櫻井さん石谷さん:(笑)
――節約する時、真っ先に何を削りますか?(食費、洋服、趣味、課金など)
櫻井さん:食費かな。
石谷さん:僕も食費です。
古川さん:食費ですね。
櫻井さん:たぶん男はだいたいそこにいくかもね。インスタントとかレトルトとか、なんだったら水だけでも。
石谷さん:実際僕は、最初に食費を削りました。賄いのあるバイトに行ったり。
櫻井さん:レストランとかを選んでバイトにね。
石谷さん:そうです。そこら辺に生えているものも食べられるし。
櫻井さん:そこら辺に生えているもの……?
古川さん:(笑)
石谷さん:つくしとか。
古川さん:でも自分の趣味を減らすことは、そう簡単にはしないだろうなと思います。
櫻井さん石谷さん:そうですね。
石谷さん:これ使っちゃったらもやしを食べればいいか、これ買っちゃったら納豆でいいか、みたいな感じになりますね。
櫻井さん:一食は雑草でいいか。
石谷さん:いやいやいや(笑)
櫻井さん:そこら辺に生えているものを。
石谷さん:食べてないですよ。でもタンポポとかつくしは食べられますから。
古川さん:サバイバル術。
石谷さん:生まれ育った環境が田舎で、実家がサバイバルみたいなものだったので。
櫻井さん:昔、イノシシかなんかと何かあって傷があるんだっけ?
石谷さん:イノシシとぶつかって、牙が太股のところにザクってなりました。鹿もいるし、そういう地方なんです。
櫻井さん:だから野草でも大丈夫!
石谷さん:あの、僕の実家のイメージが……。
古川さん:(笑)
石谷さん:でも節約するなら普通にもやしとかインスタントラーメンとか食べる。僕もそうですからね。
――発売を待っているファンの方へのメッセージ
櫻井さん:能力があっても使いこなせなければ意味がない、という宝の持ち腐れみたいな部分の描き方が面白い作品です。悪い人間も出てこないし、ちょっと貧乏な暮らしをしているとか、共通の感覚を持っている人達が、等身大でバタバタしているのが男の子感があって楽しいなと思ったので、たくさんの方に聴いてもらえたら嬉しいですね。で、ちょっと笑ってもらえたら、とても嬉しいです。
石谷さん:それぞれのキャラクターがわりと濃いんですけど、濃いキャラクターのひとりひとりに、「わかるわかる」思えるところがあります。学生の時にバイトをしていて確かに節約したなとか、行き過ぎたらこうなるのかとか。六畳一間で繰り広げられる五人のドタバタを、「もしかしたら世の中にこういう人もいるのかな」「実は隣人が炎を使えるかもな」と想像しながら、彼らが皆さんの近くにいるように感じて聴いていただけたらと思います。テンポの良さや騒がしさを共有してくれたら嬉しいです。楽しんでください。
古川さん:僕は最初にこのお仕事のお話をいただいた時、これはなんのお仕事なんだろうと思いました。
櫻井さん石谷さん:(笑)
古川さん:検索してもこれに合致するものが何も出て来なくて、台本をいただいてなるほどこういうお話だったのかと。『ゆるデイズ~異能力系男子達のゆるゆる生活~』というタイトルに、なんとなく能力者達が日常生活を送るんだなと思っている皆さんは、騙されています。この作品の日常生活における異能力の扱いのちっぽけさ。これを美味しくコメディにしている部分は押していきたいポイントです。試聴が出たらぜひ聴いてください。彼らの能力がこれからどうなるのかまだわからないですし、なんとなく続きが作られそうな雰囲気を感じるんですけれど、その辺りは皆様の応援次第かと思いますので、ぜひぜひ楽しんで、そしてもしよければ応援していただけるとありがたいです。
上:ニャンコ役 花江夏樹さん、下:東 光平役 小野賢章さん
――収録のご感想
小野さん:能力系の作品は色々あると思うんですが、その能力を活かして節約を試みるという設定が僕は今まで出会ったことがなくて、すごく新鮮でした。光平くんは(涼介・祐志鳳の三人とは)別行動して異形退治をしていたりもするんですが、三人の輪に入って楽しくしているシーンもあります。ゆるい日常な会話も多くて、とても楽しく収録させていただきました。
花江さん:猫好きなのでニャンコ役としてオファーをいただいて、本当に嬉しく思います。この作品の中ではたぶん僕が一番シリアスな面……ゆるい中にもという部分を担っているのかな?(笑)
小野さん:(笑)
花江さん:異能力とゆる~いはあまり合わさらないと思っていたので、設定がすごく面白かったです。みんながわちゃわちゃしているのを楽しく聴けるような、そんな作品なんじゃないかと思います。
――微妙な能力ばかりのキャラクター達。「水・火・風・雷(電撃)・人の脳内に話しかけられる」の中で使えそうな能力、欲しい能力は?
小野さん:人の脳内に話しかけられるのは強いな。ニャンコ強いですね。
花江さん:はい。
小野さん:普段生活している中で、気の許せる仲間にだけ自分の能力を伝えておいて、突然脳内に話しかけてみるかもしれない(笑)
花江さん:セリフを(脳内に)言ってもらって、さも暗記しているみたいに言うとか。
小野さん:すぐ暗記できる人みたいな(笑)
花江さん:円周率が全部言えるとか(笑)
小野さん:(笑)
花江さん:ただ話しかけられるのはすごく邪魔かもしれないですね。
小野さん:間違ったこと言われたり(笑)
花江さん:そう考えるとやっぱり電気?
小野さん:電気は最強だと思います。今はオール電化の時代になりつつありますから。車も動かせるし。
花江さん:でもそんな電力は出ないんじゃないですか? 「充電くらいならできるかも」とか言ってるし。
小野さん「もっと出せる気がする!」とも言ってるから(笑)。調節が意外と難しいのかもしれないけどね。自分で電気を蓄電できるようになれたら、かなり強いかもしれない。
花江さん:しかも電気は火も起こせるし。
小野さん:電気最強ですね。
――節約する時、真っ先に何を削りますか?(食費、洋服、趣味、課金など)
小野さん:課金ですね。
花江さん:(笑)
小野さん:これはもう間違いないです。課金一択だと思います。
花江さん:食事ですかね。
小野さん:花江くん、あんまりお金使うイメージないですね。
花江さん:使わないね。必要なものには惜しみなく使いますけど、あんまりいらないものは買わない……買うか(笑)。新しい家電とか機材は、絶対使わないと思うのにとりあえず買ってみちゃうんですよね。
小野さん:わかる。この間サングラス型のイヤホン買いました。
花江さん:骨伝導の?
小野さん:そう。一回しか使ってない。
花江さん:首から下げるスピーカーは、買っても使わなかったな……。
小野さん:買ってみるまでは面白そうなんだよね。
花江さん:喋るネタみたいな意味合いで買ったりもするんですけど、だいたい使わないですよね。
小野さん:うん。
花江さん:節約するならそこですね。
――発売を待っているファンの方へのメッセージ
小野さん:いい意味で何も考えずに聴ける作品ですし、こういう日常のゆるい感じの作品を聴くと「なんだか悩んでいたのがアホらしいかも」と思えるくらい気持ちが楽になれると思うので、たくさん聴いてのんびりした気持ちになっていただけたらなと思います。
花江さん:会話のテンポが演じていてすごく気持ちよかったので、聴いている方も気持ちいいんじゃないかと思います。色々なキャラクターの中から、好きな能力や好きな人を見つけて楽しんでください。なんだか作品が続きそうな感じでしたね。
小野さん:うん。
花江さん:なので続編も期待してください。
  • ゆるデイズ~異能力系男子達のゆるゆる生活~
  • 2021.02.27 release
  • CRWS-2008 / ¥3,000+tax
    • S井ミツル
    • 櫻井孝宏 石谷春貴 古川 慎 小野賢章 花江夏樹