『ラベルド・タイトロープ・ノット 番外編 happy assort』キャストインタビュー
後列 時計店店員役 宮田正宗さん
前列左から 瀬田榛臣役 増田俊樹さん、加々美夏生役 白井悠介さん
――収録のご感想をお願いします
増田さん:前作で完結していたものが、反響があったお陰で続きが出ると伺いました。続編が(コミックスとして)まとまる前に同時進行で収録ができるというのは、僕らのお芝居も作品の助力になれているのかなと思える速さでもあって、とても嬉しいです。
白井さん:前作のリリースが去年の12月なのに、こんなにも早く続編があるとは思いませんでした。続編とドラマCDでは省かれていたワンシーンとか、ギャグっぽいシーンとか、今回は盛りだくさんで、前回に続き今回も楽しく収録させていただきました。
――「忘れ物の話」でうっかりとんでもない忘れ物をした榛臣。ご自身はうっかりですか? しっかりですか?
増田さん:僕はうっかりじゃないでしょうか。
白井さん:へ~。
増田さん:自分はしっかり者だと言いたいところですけど、周りにしっかりした人が多いので、その人達に比べるとうっかりしている方だと思います。自己分析は難しいですが、しっかりしようとしている人間なのかなとは思いますね(笑)
白井さん:僕はしっかりしようと思って……思ってますけど、なかなかしっかりできない人間です。だからうっかり者だと思います。詰めが甘い部分があるかなと思いますね。レンタルビデオ屋で働いていた時も、新作のシールを準新作に貼り替える作業で、剥がしたシールを一時的に腕に貼っておいて後でまとめて剥がして捨ててとやっていたら、ズボンに1枚だけ準新作のシールを付けたまま帰りの電車に乗ってしまって……。前に座っている人がやたらと見ているなと思ったらそれでした。こういうちょっとうっかりというか、抜けているところはあります。
増田さん:今もバイトしてるんですか?
白井さん:してねーよ! 過去の話だよ!
増田さん:どれくらい前の話ですか?
白井さん:言っても6年前とか。
増田さん:……。
白井さん:何?
増田さん:6年前は「言っても」という数字じゃない気がします(笑)
白井さん:そっか、けっこう前だった(笑)
増田さん:30いくつで6年前は……。
白井さん:バイトしててもまあまあ普通だね(笑)
増田さん:寧ろちょっと早いです。
白井さん:いやいや、そんなことは。とりあえず、だから僕はうっかり者です。
増田さん:はい。
――榛臣と夏生は今年30歳。ご自身はどんな30歳になると思いますか? または30歳になったらどんな風になると思っていましたか?
増田さん:30歳になった自分は、僕がデビューした頃に思っていた30歳とは全然違うだろうなと思います。22歳くらいで大学を卒業して、8年間お勤めした方が30歳。僕もデビューして10年経ったらだいたい同じくらいになります。想像していた以上の大人ではないけれど、20代から30代になって責任も増えて、今まで自分で考えてきたり失敗してきたりしたことで、ちょっとだけ周りが見えるようになって。そういう意味では僕は30歳になるのが楽しみでならないです。「30歳になった時楽しいけれど、40歳になったらもっと楽しくて、50歳になったら更に楽しくなってくるよ」と聞くので、僕もそう思えるような30歳になりたいと思っています。
白井さん:僕は30歳になるまでに声優の仕事でちゃんと食べていけるようになるという目標は持っていたんです。逆に30歳までに芽が出なかったらやめようかなと区切りのつけどころとして考えていて。今それを実現できているのは、すごく嬉しいのと同時に、安心しているというか、ほっとしている部分もあります。ただ20代の頃と30歳になってからは、あまり変わらない気がしますね。自分が子供の頃は30代は大人っぽいんじゃないかと思い描いていたけど、全然そんなことはなくて、気持ち的にも変わらなくて、変わったのは体型くらい(笑)
増田さん:突っ込んだ方がいいですか?
白井さん:大丈夫(笑)。30代の今、楽しいですね。のびのびとやれているような気がしますし、変わらないままでもいいのかなと思います。30歳になったからって特にこうしなきゃいけないとか考えなくてもいいのかなって。だから40歳になった時も同じなのかな、このままでもいいのかな、って思いながら生きています。
――リスナーさんへのメッセージ
増田さん:前作に続いて、番外編を演じさせていただきました。前作の後半では榛臣の悩みも解決して柵から解き放たれた印象でしたが、そんな彼の本来持ち合わせていた人間的な魅力が、番外編では余すところなく描かれています。原作を読まれている方は(配信ドラマに)収録されているお話を目にされていると思いますが、もう一度漫画もドラマCDも合わせて楽しんでいただけると僕達も嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。
白井さん:今回の番外編は配信で皆さんに聴いていただくことになるわけですが、ドラマCDを店頭で買うよりは買いやすかったり、聴きやすいものじゃないかなと思うので、『ラベルド・タイトロープ・ノット』本編を知らなくても、ここから聴き始めても僕はいいと思うんです。番外編から本編に遡っていくのも、聴き方の一つだと思います。本編を聴いて下さっていた方は、その後の二人の様子や、本編では描かれなかった原作部分の音声化も楽しんでいただきたいですし、お互いの誕生日のシーンも描かれているので、一緒に二人の誕生日を祝っていただけたらなんて思います。原作の漫画と、ドラマCD本編と配信ドラマを合わせるとより楽しめるかと思いますので、ぜひよろしくお願いします。