Fraise collection
CONTENTS
CHAPTER.1
｢その出会い､衝撃｣
な､なんですか……今､鍵かけましたよね? 何で鍵をかけるんですか､僕を閉じ込めてどうする気ですか。
こんな……はしたないですよ!
僕の言ってることがまったく理解できないって顔しないで下さい!
いいですか? あなた､仮にも女性でしょう? なんで､男である僕をホイホイ家に上げてしまうんですか!
その上､ﾙｰﾑｼｪｱをしようなんて! そんなの……た､爛れてます。
意味がわからない。
昨今の女性はこんなにも危機感の薄い……って､ちょっと! 聞いているんですか?
《ｻﾝﾌﾟﾙﾃｷｽﾄ2》
特典ﾐﾆﾄﾞﾗﾏCD
あの頃の僕はあまりに幼すぎて､あなたに甘え､守られるばかりだった。
このままじゃいけないと､あの頃の幼く弱い自分が一つの決断に出たこと､自分のことながら褒めてあげたいと思います。
今もまだまだ自分の力不足を感じることは多くあります。
でも､それでも……あなたとまた一緒に過ごせるだけの居場所を持つことができた。
……遅くなってしまいましたけど､今日あなたを迎えに来ました。
また､僕とこの部屋で時間を重ねていってもらえませんか?
《ｻﾝﾌﾟﾙﾃｷｽﾄ3》
CHAPTER.6
｢まずは一歩!｣
……な､泣き虫!? な､泣いてなんかいませんから!
ていうか､そんなこと言ってるあなただって､ちょっと目が赤いですよ!
真面目な話をしていたつもりが､あなたのせいで緩んじゃいました。
もう､本当にあなたって人は……大好きです。
〜はじめての体温〜
橘りょう
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