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『好物は真夜中のうちに腹のなか』
キャストインタビュー
 
前野智昭さん(真鍋グリム 役)、高塚智人さん(滝浪正親 役)
白井悠介さん(夜須田直親 役)、三宅健太さん(夜須田景虎 役)
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田丸篤志さん(米蔵ユウジ 役)、古川慎さん(滝浪蓮太郎 役)
 
--収録のご感想
 
白井さん
前回の収録が3年前ということで、台本を読みながら「そうそう、ここはそうだった」「こういう性格だった」と思い出していきました。
作中ではモノローグで過去のことを説明してくれているので、当時を振り返りながら楽しく収録させていただきました。


三宅さん
久しぶりでしたね。
何年経っても直親と相変わらず甘酸っぱい感じをやっている辺りは、羨ましいというか「こうありたいよね、夫婦って」という気持ちになります。
そんな甘酸っぱい想いを感じながら収録させていただきました。
 
--何年経ってもいちゃいちゃしている直親と景虎。人と長く付き合うコツはなんだと思いますか?
 
三宅さん
僕は家族もいますし、自分がやっている朗読の団体は専門学校時代からの付き合いなんで、20年くらい続いているんですよね。
なんで長く付き合っていられるのかと言われると、今回の景虎と直親もそうですけど「相対的に見たら仲がいい」、これが重要だと思うんですよね。
仲がいい中でも細かくぶつかったり、ちょっと疑ってみようかとか、ちょっと拗ねてみようかとか、外的要因で「あいつ誰だ」とヤキモチ焼いたり。
でもそういうことってすごくエネルギーを使うし、疲れてくるじゃないですか。
それを嫌いな相手だったり、なんとも思わない相手にやるのはしんどいんですよ。

白井さん
そうですね。

三宅さん
疲れたから距離置こう、ってなるじゃないですか。

白井さん
なりますね。

三宅さん
だからそういうのを繰り返しても疲れない人を選ぶのが大事なんじゃないですかね。

白井さん
一緒にいて気を遣わない人とか。

三宅さん
そうそう!
でも「たまにはちょっと気を遣ってくれよ」みたいな。

白井さん
確かにそういう時もありますね(笑)

三宅さん
時には「気を遣うなよ」って。

白井さん
距離感が難しいですね。

三宅さん
その難しさを大変だと感じない相手がいいんじゃないですかね。
漫画家さんと編集さんも「〆切なんだから頑張って!」「描けない……」ってバチバチやりながらも原稿が完成するんだから、上手くやり合える相性ってことですよね。

白井さん
叱咤激励しながら。

三宅さん
そういうことですな。

白井さん
僕は長く続いている友達は片手で数えられるくらいだし、なかなかそういう相手がいないのかもしれないです。
あまり人と深く関わるタイプじゃないんですよね、浅く……。

三宅さん
広く?

白井さん
広くもないです。浅く狭く?

三宅さん
浅く狭く……。
人付き合いがあまり得意ではない?

白井さん
そうなんですよ。

三宅さん
おひとり様……。

白井さん
一人が楽なのもありますね。
楽なのはありますけど、誰かと一緒に旅行に行ったり、遊びに行ったりというのも楽しいだろうなと思うので、僕はこれからですかね。

三宅さん
僕は浅くができない。
広く浅くもやっぱり苦手で、どちらかと言うと深く狭く。
だからめちゃくちゃ仲がいい友達がいたら、そいつだけでいいんですよね。
広くもできないんです。
仕事をする上でひじょうに不便(笑)

白井さん
(笑)

三宅さん
相手から気軽にって言われても、僕は浅くが上手くできないから、仕事の時、時々そっけなく思われることがありますね。
全然そんなことはないんですけど、ちょっと仲良くしようと思うと深すぎて。

白井さん
匙加減が……。

三宅さん
できない。
だからもし僕と仲良くなっていただける方は、お互いに掘り下げられる関係で。
狭く深くでも、狭く浅くでもいいわけじゃない。
人それぞれだよ。

白井さん
ちょうといい距離感でいられればいいんですよね。

三宅さん
そういうのを許容してくれる相手といるのが、長続きするコツじゃないですかね。
 
前野智昭さん(真鍋グリム 役)、高塚智人さん(滝浪正親 役)
白井悠介さん(夜須田直親 役)、三宅健太さん(夜須田景虎 役)
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田丸篤志さん(米蔵ユウジ 役)、古川慎さん(滝浪蓮太郎 役)
 
好物は真夜中のうちに腹のなか
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