――収録のご感想、演じたキャラクターのご感想をお願いします
保村さん:久しぶりに大学生という若い役で、尚且つこんなにがっつり喋ってたので、とても緊張しました。ダミーヘッドマイクで収録するのも初めてだったので、それもまた色んな新鮮さがあって良かったです。
吉野さん:いいね、羨ましいよ。俺はもうダミヘなんかやりたくねーって(笑)。やりたくないってことはないけれど、最近多いですからね。今回みたいな作品でダミヘというのは珍しいというか、俺は初めてですけど。ダミーヘッドは怖い話じゃなくて、甘々な感じのものが多いイメージだったんで、今回はそうではない物語で、新鮮な気はしました。
保村さん:こういう話はダミーヘッドマイクが活きそうですよね。
吉野さん:まあ有りなんじゃないかな。この物語は(リスナーの)女の子と一緒に行動しているという態でやっているわけですから、話の流れの中にユウジの思惑があって、女の子と……タカじゃなくて。
保村さん:それは『あぶない刑事』だ(笑)
※1
吉野さん:そうそう。
保村さん:カズキ。
吉野さん:カズキと、主人公というか相方の女の子を引き込んでいるんで、単純に耳元で怖い話をするとかとは違うから、どんな仕上がりになっているか、聴いてみたいなと。
保村さん:そうですね。僕らもヘッドフォンして聴いてみたいなと思いますね。
※1 『あぶない刑事』の主人公はタカとユージ
――怖い話は好きですか?
吉野さん:いいえ。
保村さん:いいえ。好きじゃないな、聴くのも見るのも。映像も嫌だし。でも昔恐い話はやったけどね。
吉野さん:子供の時でしょ。
保村さん:うん。あれは怖かった~。
吉野さん:そうそう。
保村さん:僕らは怖いのダメなんです。
吉野さん:ダメです。
保村さん:怖いのも高い所もダメですから。
吉野さん:そうです。
保村さん:ダメです。嫌い嫌い。
吉野さん:怖い経験をしているが故に無理です。
保村さん:(笑)
――オススメのホラー作品、記憶に残っているホラー作品は?
保村さん:昔見た漫画だったら、最初に怖いなと思ったのはアレですよ。
吉野さん:同じです。
保村さん:やっぱり(笑)
吉野さん:そうです(笑)
保村さん:(笑)。怖い話なのか、あれ? という内容なんだけど、楳図かずおさんの『漂流教室』とか、御茶漬海苔さんとか伊藤潤二さんとかの作品をちょいちょい。あと諸星大二郎さんとか。
吉野さん:漫画ばっかり。
保村さん:映像は「わっ!」とかがあって怖いから見ないです。『世にも奇妙な物語』をちょっと見るくらいです。(吉野さんは)オススメありますか?
吉野さん:え~、怖いの見ないからわかんないもん。
保村さん:だよね。
吉野さん:子供の時に読んだのは、たぶん『恐怖新聞』とか『うしろの百太郎』とかでしょ。
保村さん:恐怖新聞が家にも来るんじゃないかってね。
吉野さん:怖かったですね。
保村さん:見たことのあるホラー作品は主に漫画です。僕達、映像は怖いんで。
吉野さん:はい。
――吹替等の作品は?
保村さん:吹替は露骨にゾンビが、とか、ホッケーマスク被った人が、とかはやったことがあるんですけど、日本的な精神的に怖いみたいなのは、やったことがないんですよ。
吉野さん:俺もないね。
保村さん:がんがん人が死んじゃうみたいな、露骨に怖いのは逆にそこまで怖くなくて、もっとじわ~じわ~と日本的な怖さがある方がきついなと思ってるんで、そっちはあまり吹替でもやりたくないなと思ってます。
吉野さん:「怖いな~怖いな~」(笑)
※2
保村さん:「怖いな~怖いな~」ですよ、本当に。
吉野さん:(笑)
※2 稲川淳二さん
――リスナーさんへのメッセージ
保村さん:こんなに怖いCDを手に取るなんて、貴方はとても変な人ですね(笑)
吉野さん:奇特な方がいらっしゃる(笑)
保村さん:本当に。だって自ら怖がりに行こうっていうんだから。
吉野さん:まあそうだよね。お金を出してね。
保村さん:お金を出して怖がろうっていうんだから。
吉野さん:ドMなんだね。
保村さん:そうですね。精神的Mっていうんですか? そういう人には楽しめると思いますよ、と、僕は思っています。ダミーヘッドの効果を楽しんでいただきたいなと思います。
吉野さん:このCDをお買い上げいただいた貴方は、本当にラッキーだと思います。
保村さん:そうなの?(笑)
吉野さん:保村さんのダミーヘッドデビューのCDだからね。
保村さん:そうですよね、最初で最後。
吉野さん:最後(笑)
保村さん:最後じゃない(笑)。最初っていうのは1回しかないわけですから。
吉野さん:そうそう。
保村さん:ダミーヘッドでドラマCDを録ったのは初めてです。
吉野さん:そうです。それを見届けられたので、ちょっと良かったなって思います。
保村さん:このCDの推しが違わないか?
吉野さん:怖いのを楽しむというのも変ですけど、主人公は聴いている貴方ですから、カズキと一緒に行動していただけたらと思います。