お願い、そんなに噛まないで
柳 遥一郎役 堀江 瞬さん 五十嵐 隆役 八代 拓さん
左から:柳 遥一郎役 堀江 瞬さん、五十嵐 隆役 八代 拓さん
――収録のご感想
堀江さん:お相手は拓さんだと聞いて、僕は結構他の作品でもご一緒させていただいている方に抱かれることが多いなって。
八代さん:(爆笑)
堀江さん:今回もスタジオに入るのにドキドキしていました。僕が先に入っていて、その後に拓さんが入って来たのを見て「ああそうか、今日はこの人に抱かれるのか」と。
八代さん:そんな気持ちだったの(笑)。今初めて聞いたよ。
堀江さん:でも全然知らない人じゃなくて、何度も共演させていただいた拓さんだったので、安心して五十嵐くんに身をゆだねて、柳くんとしてお芝居できたんじゃないかなと思っています。
八代さん:作品のタイトルにもあるように、五十嵐隆というキャラクターは噛み癖を持っています。実際に何かを噛んでも音はあまり鳴らないけれど、ここは自分が演じる上ですごく大事にしたいポイントだと思ったので意識しました。収録が終わって、改めてこんなに噛み音を発したのは初めてだったなと思います。収録中、特にストーリーの前半は、柳くんに引っ張られないように頑張っていたというのが実はありました。僕が言うのは変かもしれないですけど、原作を読ませていただいた時に、柳くんを堀江くんが演じるのを「最高じゃん!」と思って(笑)。なんか「すごくわかる!」って思っちゃったんですよね。自分の中の勝手なイメージに、人間性でリンクしそうな部分があって。
堀江さん:(笑)
八代さん:で、(収録で)聞いたらやっぱり「柳くんがいる」みたいな感覚になりました。柳くんはテンポ早めで感情も豊かだから、聞いていると引っ張られそうになるんですけど、五十嵐くんは独特のテンポ感、空気感の人だと思っていたので、どうにか我慢して自分の中でブレーキをかけながらの収録でした。でもすごくやりがいがあって楽しかったです。
――噛み癖のある五十嵐。ご自身が噛みたいと思う部位は?
堀江さん:部位……。
八代さん:………………部位か……。
堀江さん:噛みたいなと思うことは早々ないから、逆に噛まれるならどこだろうかと考えると、見えるところはやめて欲しいなと思うので、服で隠れる肩とか脇腹なら……。どうしても噛みたいと言われたら「どうぞ」という部位だし、自分が噛むとしても恐らく見えない部分にマーキング的な意味で肩か脇腹かなと思います。でもたぶん僕のこの性格で急にそんなことをしたら、ドン引きされて別れを切り出されるだろうから、今後もあまりやることはないと思いますね。
八代さん:堀江くんが噛み癖あったら面白いもんね。
堀江さん:(笑)
八代さん:付き合ったらめちゃくちゃ噛むみたいな。
堀江さん:やだな(笑)。でも(八代さんは)噛んでそう。
八代さん:噛んでねえわ(笑)
堀江さん:噛みそう。
八代さん:噛みそう!?
堀江さん:なんかちょっと変わった性癖持ってそうな感じありません?
八代さん:いやいや、お互い様ですよ(笑)
堀江さん:いやいやいや(笑)
八代さん:僕以上に堀江くんの方が持ってそうだよ(笑)
堀江さん:違う違う違う(笑)
八代さん:でも噛むなら……二の腕ですかね。二の腕どう?
堀江さん:夏だとバレちゃいますよ。噛まれる側の気持ちですけど。
八代さん:(困惑)……。
堀江さん:夏はバレちゃうからやめて欲しいです。
八代さん:やめて欲しい……。じゃあやっぱり肩かな(笑)
堀江さん:誘導してしまった(笑)。でも二の腕派なんですね。
八代さん:なんか二の腕って柔らかそうじゃないですか? 特に二の腕の下の辺りって脂肪が溜まりやすい部位だから、すごく柔らかそう。
堀江さん:確かに。焼いた時に一番美味しそうなのもここですかね。
八代さん:怖いこと言うね(笑)。でもやっぱり噛むなら二の腕かな。美味しそうって思う時あるもんね。これ以上はやめておこう。なんだか墓穴を掘る気がする。
堀江さん:そうですね。
――妹にデレデレの柳。ご自身がデレデレしてしまうものは?
堀江さん:僕は飼っている猫です。
八代さん:可愛い?
堀江さん:めちゃくちゃ可愛いです。家に帰ったらリビングの扉まで迎えに来てくれるし、すぐついて来て、足にしがみつくんですよ、うちの子。
八代さん:猫なのに人懐っこい。
堀江さん:僕がご飯食べる時も、すぐにテーブルに前足乗っけて「何食べてるの?」みたいな感じで。
八代さん:可愛い。
堀江さん:寝る時もついて来て、僕が横になるとお腹の上に乗って寝始めたりとか。しばらくすると頭の横に移動するんですけど。
八代さん:可愛いな~。
堀江さん:なのでもう、毎日毎日デレデレしてます。
八代さん:名前は?
堀江さん:だいふくです。
八代さん:え???
堀江さん:いい名前じゃないですか?
八代さん:いい名前だね。だいふくちゃん。
八代さん:僕はあんまりデレデレすることは……。
堀江さん:なさそう。
八代さん:ないですね。でも僕はスポーツが好きで、見るのも好きで、この年齢になってくると年下の選手達の活躍を見てデレデレしちゃうことはあります。若手のスポーツ選手って、高校卒業して18歳くらいから、海外だと16歳くらいの方もいらっしゃるんですよ。それくらいの若手選手達だとまだ粗削りで、例えば海外サッカーを見ていると、すごく身体能力があるのに、試合中あからさまに集中していない瞬間があったりするわけで。
堀江さん:鼻ほじったりしてるの?
八代さん:それは僕が言う前に監督が怒る(笑)
堀江さん:(笑)
八代さん:ベテラン選手は経験豊富だから、常に自分の最適なポジションに動くのを怠らないんですけど、若手の選手だと集中が切れた時に隙が出て、そこを相手に攻め込まれてというのもあって。普通は応援しているチームが点を取られたら怒るのに、なんだか親目線になってきて「もう、お前はしょうがないな」「可愛い奴だな、お前は」みたいな気持ちになります。冷静になると、世界のトッププレイヤーに自分は何をと思うんですけど、一人でサッカー観戦していると、若い選手の活躍に親バカみたいにデレデレする時はありますね。
――発売を待っている方へのメッセージ
堀江さん:この作品は噛まれて舐められて、結構激しめのプレイになっているんじゃないかなと思います。あんまり他にない、刺激の強さ。
――絵が可愛いから大人しく感じるけど、柳はかなり大変な目に遭わされてますね。
堀江さん:遭わされてる!
八代さん:普通だと思ってた。普通じゃないのか……。
堀江さん:普通じゃないです。あんなに噛まれないです。
八代さん:そう言われると確かに。
堀江さん:なので刺激を求めている方とか、最近飢えてるなという方にも刺さる作品なんじゃないかと思います。発売された暁には、ぜひその激しいプレイ内容を確認してもらえればとも思いますし、こんなにプレイプレイ言ってますけど、キャラクターの心の機微もすごく細かく繊細に描かれていて、特に五十嵐くんは最初の印象からはガラリと変わるような心の進化を遂げたりもするので、そういった心の移ろいも楽しんでいただきたいです。よろしくお願いします。
八代さん:タイトルにあるように、噛むシーンがたくさんあります。原作でもそういうシーンは楽しめるポイントのひとつだと思います。絵だと「かぷ」と擬音語で表現されているものが、音声だとどう表現されているのかという部分は、個人的にドラマCDになった意味でもあるのかなと思っていたりもするので、ぜひ聴いていただきたいです。ストーリーとしては、好きの矢印が逆転するシーンがこの作品にはあると思っています。種類は違えどお互い好きの矢印が相手に向いていたのが、途中から柳くんが迷い出したり、五十嵐くんの好きが溢れて、溢れたが故にそれが怒りになったり悲しみになったり。そういった感情の変化がすごく楽しめる作品ですし、収録中にディレクションで「五十嵐ちょっと変わり過ぎ」と言われるくらい、最初と最後を比べたら声のトーンやニュアンス、柳くんに対する言葉の使い方が自然に変わっていったなと自分自身でも感じました。ぜひそんなところも聴いていただけたら嬉しいなと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
堀江さん:あ! 最後にひとつ付け足してください。
八代さん:え?
堀江さん:拓さんの舌使い!
八代さん:舌使い……!?
堀江さん:噛んだり舐めたりが多かったので、そういったところの舌技、お楽しみください。
八代さん:そんなことを言うのはやめてください。ハードルを上げないでください。
堀江さん:これは言っておかなきゃと思って。
八代さん:ハードルを上げないでください!
堀江さん:お楽しみに!