ハッピー・オブ・ジ・エンド ep.05-08

立花さん：今回も千紘と浩然と加治が一緒に収録できて、とてもよかったです。同じ空間で収録することで、より三人の関係性がリアルにお芝居に反映できたんじゃないかなと思います。相変わらず悲しい不幸な話ですけどね（笑）
江口さん：（笑）
立花さん：我々もメンタルが削られながら収録しているんですけど、それもこの作品の面白さの一つだったり、そこから掴める小さな幸せみたいなものも演じられたのがとてもよかったなと思います。

江口さん：ドラマCD2巻までだとまだ全然わからないですけど、絶対危ない奴なんだなというのをひしひし感じます。悪いことの元締めですもんね。浩然の不幸の原点というか。
立花さん：そうだね。
江口さん：しかもクスリだのなんだのって不穏なセリフもあったから、もしかしたらお母さんも巻き込まれたりしてたのかもしれない。
立花さん：あー！ 確かに。
江口さん：正にこの作品に漂う悪ムードの元凶だから、とんでもない人なんだろうなと思っています。
立花さん：そうですね。まだ吉野さんの演じているマヤが聴けていないんですけど、今まで吉野さんとご一緒した現場では、クズキャラをやっているところに遭遇することが多かったんですよ。
江口さん：（笑）
立花さん：もう吉野さんのクズキャラが天下一品すぎて！
江口さん：絶品（笑）
立花さん：絶品なの！ 本当に絶品すぎて、だからマヤも相当な仕上がりになってるんじゃないかなってめちゃくちゃ楽しみにしてます。ストーリー上では浩然の元凶ではあるんですけど、役者としてはめっちゃ楽しみです。話が続いていくとまた絡む機会もあるでしょうから、そこも楽しみだったりしますね。

江口さん：この作品だからこそのお題。それを訊かれることはなかなかないですよ（笑）
立花さん：トークテーマ「クズだった話」。……クズだった話って難しいな。
江口さん：どういう瞬間にクズだと感じるかな……。
立花さん：そもそも自分を自分でクズだと感じる？
江口さん：そこですよね。自分ではクズだと思っていなかったのに、人から言われて「クズなんだ」みたいな。
立花さん：大抵そのパターンじゃない？　クズかクズじゃないかは他人からの評価であって。
江口さん：自分でクズだとわかってやっていたら、それは甘え（笑）
立花さん：わかってたら反省してやらなくなるでしょ。
江口さん：反省しなきゃいけないんだけどついついやっちゃうことだったら、4日連続ジャンクフードとか。ご飯食べるの面倒くさいな～、ジャンクフードだったら食べたいな～、じゃあ4日連続ジャンクフードでいっか。
立花さん：飽きない？
江口さん：全然飽きないんですよ。浩然みたいなもので、一つこれだというのを見つけるとそればっかり食べちゃう。
立花さん：そういう人いる！
江口さん：もうメニュー選ぶ時間が面倒くさいんですよ。
立花さん：え……？
江口さん：何を食べるか考える時間がもったいないというか、迷いたくない。Ap〇leの創設者の方が同じ種類の服しか着ないっていうのも、毎朝服を選ぶのが面倒くさいからみたいな話ですよね。自分を並べるのは烏滸がましいですけれども、それに近い感覚です。
立花さん：これが食べたいっていうものがすぐに浮かばないってこと？
江口さん：ないんですよ。
立花さん：ないんだ!?
江口さん：ご飯があまり……。お腹が減ったら食べるものであって、楽しみではない。
立花さん：栄養補給だ。
江口さん：そうです（笑）。ついついやっちゃうこと、何かありますか？
立花さん：夜遅くまで仕事をしていたり、家で台本読んでいる時に、ついついずっとジュースを飲み続けることがある。夜のジュースは太るんだよね。500mlのペットボトルってさ、ご飯1杯分以上のカロリーがあるんだよ。それを2本とか飲んじゃう。
江口さん：夜にジュース1L飲んじゃダメですよ（笑）
立花さん：でも飲んじゃうから気をつけないと。
江口さん：罪深いですね。
立花さん：あとは口寂しくなるとコーヒーを飲み続けたりするから、カフェインも摂りすぎるんだよね。
江口さん：過剰摂取は危ないですね。
立花さん：ついついやってしまうクズな行動。
江口さん：でもクズとは違うような（笑）

立花さん：今回新キャラも増えつつ、色んなトラウマを乗り越えたりしています。どちらかというと沈みがちな物語なんですけど、その中で必死に掴んでいく、もしくは紡いでいく彼らの小さな幸せを感じていただければ、より物語に入り込めるのではないかと思います。3巻目が欲しいなと思う終わり方でもありますので、ぜひぜひこの2巻目を聴いて、さらに応援していただければ嬉しいです。