ふたりあそび2
工藤夏稀役 小林千晃さん
三上 廉役 増田俊樹さん
左から:三上 廉役 増田俊樹さん、工藤夏稀役 小林千晃さん
――収録のご感想
小林さん:久しぶりの収録ではありましたが、増田さんのお声と前回の音声を聴いたら、すんなりとなっちゃんに入ることができました。なっちゃんの一人称が「俺」という部分で、そういえばなっちゃんは一見中性的で可愛らしいから「僕」っぽいのに「俺」だし、すごく芯のあるしっかりした子だったというのが思い起こされました。最後まですんなり演じられて、すごく充実した収録だったと思います。
増田さん:前回から多少時間が空きましたが、4年も5年も経ったわけではないので、以前とかなり近い状態で収録できました。近いとはいえフレッシュな気持ちで臨んでしまったのか、役との向き合い方や収録していく過程で、自分の中で前回と同じような課題もありました。今回の収録では、求められていることにどれだけ応えられるか、というのに注力できたかなと感じています。
――2巻になって変化したなと思うところは?
小林さん:1巻ではなっちゃんが匿名掲示板で質問していたように、なっちゃんの中でもあやふやで形容しがたかったり、タイトル通りふたりで最後まで行為に及んでいないというのも含めて、なんとも言えない関係性だったのが、2巻ではちゃんと関係性が築かれて1巻とは明確な違いが出たのが良かったなと思います。
増田さん:ストーリーやふたりの関係性のように進展したなと思う部分もありますが、一貫してふたりの心情は変わりませんでした。「男子、三日会わざれば~」ではなく、幼少期に抱えた思いが、お互いがどんな問題に対峙したとしても最終的には「ふたりでいる」道を選ぶ、という結果に繋がったんじゃないかなと感じました。
――涙もろい方ですか?
小林さん:涙もろくはないかもしれないですね。悔しくて泣くとかもあまりないです。映画やドキュメンタリーを見て泣くことはあるから、自分のことで泣くというより、作品を見て泣く方が多い気がします。
増田さん:涙もろい方です。結構泣きます。悲しいとか悔しいとかでも泣きますし、笑っても泣きますし、作品に感情移入したり、自分だったらこうだよなと想像して涙することも多いです。
――発売を待っている方へのメッセージ
小林さん:皆さんの応援のお陰で続編が作られ、またなっちゃんを演じられる機会をいただけて、すごく嬉しく思っています。僕らも全力で演じさせていただきました。『ふたりあそび』続編をドラマCDでも楽しんでいただけたら幸いです。
増田さん:1巻に引き続き2巻でも音声という形で作品に参加させていただき、本当にありがとうございます。原作が続くことは先生の頑張りによるものですし、2巻もCD化させていただけるのは、原作から応援してくれている方、1巻のCD化で興味を持ってくれた方のお陰だと思います。2巻の帯に「完結」と書かれているように、ドラマCDも原作と同じように大団円を感じていただけたらいいなと思いながら収録しました。ぜひとも発売を楽しみにお待ちいただけると幸いです。