Interview

インタビュー

シュガードラッグ 薬学side

玉森英人役 吉野裕行さん 金指陽介役 小松昌平さん 東間守孝役 羽多野 渉さん
「シュガードラッグ 薬学side」収録写真1
左から:玉森英人役 吉野裕行さん、金指陽介役 小松昌平さん、東間守孝役 羽多野 渉さん
――収録のご感想・演じたキャラのご感想
吉野さん:玉森はこれだけ賢くて自己中だと怖いものないだろうなぁと思います。何が必要で何が不要か、自分にとって利用価値のあるものと無いものを見定め、意のままにする。そしてやはり研究者としての探究心が半端ない。それなりに気分屋っぽいところも垣間見えますが、本人の中には答えはあるんだろうなぁ。金指が本当にまともな人間に見えます。個人的には私自身は賢い人の考えてることに追いつけないので、キャラの気持ちを理解するのは容易では無かったと思います。専門用語が出てきて、それについて話す時は本当に不安です。
小松さん:巻末トークでも話したんですけど、すごい大先輩がいるということで僕としては現場に来る時点でもう緊張していました。でも陽介は、特別ですごくクセのある天才達に囲まれている中での、わりと一般人、普通の奴というのを大事にしているキャラクターなのかなと思ったので、僕も陽介の気持ちがわかるというか、すごい人に囲まれて、僕はもうただの背景になろう、みたいな感じで(笑)
羽多野さん:(笑)
小松さん:とにかくこの場を滞らせないように、自分の仕事をこなそうという気持ちで今日は演じさせていただきました。
羽多野さん:この作品では初登場だったので、どんな雰囲気なんだろうなと思いながら来ました。僕は途中からの登場で、先に(吉野さんと小松さんの)おふたりが本当にいい緊張感の中でお芝居を進められている中に入らせてもらいました。掛け合いの相手と一緒に収録できるのはすごく嬉しいなと思います。東間は、マネージャーから「羽多野さんのやりがいのあるキャラクターですよ!」と言われていたから、心の準備も万端で(笑)
小松さん:(笑)
羽多野さん:ただ、私はスタジオの隅っこのマイクを使っていて、ガラスを隔てた調整室に原作の先生を始め、スタッフさん達がいらっしゃっても、一度たりともそっちの方を向けなったですね、ちょっと怖くて(笑)。自分の演じているものがこれで正しいのかな、という答え合わせが怖くてですね(笑)。ただディレクターさんの仰る演出に忠実に東間くんを演じたつもりではあります。楽しく演じさせていただきました。
――ご自身が執着しているなと思う物や事は?
吉野さん:執着に関しては自らが望んでいる執着と、そうでないものがあると思います。どちらかというと自分の場合は、頑なな瞬間が少なくないのですが、己の考えに執着しているのではないかと思います。時にそれが自分が生きる中で、確固たる自信であったり、支えとなる強い気持ちの時もあれば、他者を受け入れられずに、物事の効率や結果の良し悪しなどではなく、己の矜持や己の中にあるルールが優先され、賢くない判断をすることもある。要らぬ執着の多いことよ。と思ってはいますよ。
小松さん:パソコンの部品ですかね。自分で部品からPCを1台組むのは、凝り始めると一気にいっちゃうタイプです。ちょっと前にも新しいパソコンを組もうと思って、色んなパーツを仕入れたんですけど、1つのパーツを仕入れると、他のパーツの形式が合わないことがあって、それを買うならこれも買わなきゃいけないとなり、どんどん価格が釣り上がって大変なものが出来上がりました。でも出来上がった後、なんにもしないんですよ、そのパソコンで。どんなゲームでも、どんな動画編集でもできるみたいなスペックのPCが出来上がったのに、それで気持ちよくなっちゃって。作って何かがしたいというより、その物を作った満足感が好きみたいです。
羽多野さん:へ~。ちょっと似てるんじゃないです? 主席達に。
小松さん:主席の方ですか(笑)
羽多野さん:作ることが目的になっていて、そこでもう満足するところが。
小松さん:全能感が好きみたいな。玉森主席もちょっとそういうことを言っていましたね。「今の俺なんでもできるぞ!」と思えるのがいいって。
羽多野さん:そうだよね。先の目的じゃなくて、目の前だけでいいと。
小松さん:そんな感じですかね。
羽多野さん:すごいな~。執着か……。まあ執着は色々あるでしょうけど、僕は……健康ですかね。
小松さん:(笑)
羽多野さん:健康への執着が年々上がっていまして。昼も夜もないような仕事ですから、若い時は無理した分だけサプリとかいい薬を探すところに執着していたんですけど、だんだん薬よりも薬を飲む前の段階で健康な体を作る為に摂取するのはどんなものがいいだろう、というところになり、最近は有機栽培されている植物に興味が出てきました。僕はアレルギーも結構ひどいので。最近始めたのは有機オリゴです。お腹の中の酪酸菌を活性させてくれるもので、粉状で売っているんですよ。それをコーヒーに入れて1日スプーン1杯ずつ飲む。パッケージには「劇的にアレルギーが緩和された人がいます」って書いてある。ちなみに僕は劇的には緩和されてない(笑)
小松さん:ご自身の体験じゃない(笑)
羽多野さん:全然。僕はまだ全然感じられてないんですけど、そういう風に書いてあったので毎日飲んでますね。体に良さそう。でもアレルギーに効くというのはある意味副次的なもので、お腹の中を活性化してくれるものだから、お腹の弱い方にはオススメです。
――発売を待っている方へのメッセージ
吉野さん:前作でお馴染みのキャラが深掘りされただけでなく、今回から登場の新キャラも加わり、研究室のあの世界が広がり、色んな部分で興味が増すんじゃないでしょうか? 気になりますよね? メディアが変われば表現方法もまた異なるものでして、このドラマCDが作品を魅力的にする輝きのひとつとなっていたら嬉しいです。原作を楽しんでいる皆さんが、前作に引き続き、今作のCDドラマも楽しめますように。
小松さん:『シュガードラッグ』ドラマCD2作目ということで、1作目を聴いていただいた方は特に楽しみにされていたかと思います。この作品はまだまだ世界に広がりがありそうだし、主席達も全員はしっかり出てきていないので、僕も気になっています。2は玉森主席と東間主席と陽介の話で、1とはまた違った楽しみ方をしていただけるんじゃないかと思いますし、主席達に翻弄される陽介の気持ちになって聴いていただくと、より主席達のヤバさを体感できるんじゃないかと思います。なのでぜひぜひ陽介の気持ちになって楽しんでください。
羽多野さん:今回から新たに登場した東間という役をやらせていただけて、本当に嬉しく思います。執着心が非常に強くて個性的なキャラクターですが、気持ち悪いだけじゃなくて、ピュアゆえにというところも声やお芝居から感じ取っていただけたら嬉しいです。個人的に今日一番「ここだ!」と思って頑張ったのは、泣きながら笑いながら興奮する、というお芝居ですかね。※TRACK06 #9-1
小松さん:あそこですか(笑)
羽多野さん:台本では「ふふ……ふふ……ふふ……」しかないんですけど、ここが東間の真骨頂だなと思ってやらせていただきました。ぜひ楽しんで聴いていただければ幸いでございます。ありがとうございました。
  • シリーズ作品インタビュー
  • シュガードラッグ
  • 「シュガードラッグ 薬学side」ジャケット
    • シュガードラッグ 薬学side
    • 2023.09.08 release
    • CRWS-0086 / ¥5,000(税込¥5,500)
      • 頼長
      • 吉野裕行 小松昌平 羽多野 渉