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『泥中の蓮』 キャストインタビュー |
インタビュー 1 2 |
--初めて台本を読んだ時、2人はどんなラストを迎えると思いましたか? |
小林さん: 僕は監禁エンドになると思っていました。 秋生が「じゃあ僕は“うん”て言うまでこの関係を続けるよ」みたいに、元春が受け入れずに終わる監禁エンドが待っているのかと。 増田さん: 僕はなんだかんだで元春が秋生を受け入れるのかなと思っていました。 どんなにちぐはぐしていても、「最後はくっつくんだろう」と思いながら見ていたら、元春がいなくなったから「おお!」って。 しかもそこから数年経っちゃって。 小林さん: ねえ。 増田さん: ハッピーエンドだと思っていましたよ。 元春は弟のことが好きですから。 「お前が嫌いじゃないし、兄弟という関係は腑に落ちないけれど、でもちょっと考えてみよう」みたいな感じで、二人の関係性に対して考え始めるところで終わるかなって思いました。 |
--実際のオチは予想外でしたか? |
増田さん: そうですね。 小林さん: ねえ。 実は元春が、というのは全く想像していなかったです。 増田さん: 大人だし、最初からなんかこう自分の懐を見せない奴だとは思っていましたけど、作品を読んでいても「ああ、そういうことを腹に抱えていたんだな」というところは読めなかったですね。 |
--秋生がもし元春の本当の気持ちを知ったらどうでしょう? |
小林さん: 知ったとしてもそんなに怒らなそうな気がします。 寧ろ「だったらもっと早く言ってくれよ」って。 (くっつくまでに)何年も経ちましたもんね。 罪な男だよ、元春。 増田さん: どうも(笑) |
--リスナーさんへのメッセージ |
増田さん: BL作品は愛や二人の関係性が描かれているお話が多いと思うのですが、『泥中の蓮』は、周りの人達にどう掻き乱されても最後の最後はやっぱり二人だけの世界だったんだなと感じる、濃密な愛憎を描いた作品になっています。 一度聴いて最後で「わーっ」と思った方は、もう一度元春の腹の底を知っている状態で聴いていただけると、また違った楽しみ方ができるのではないかと思っております。 何度も何度も、ずっとこの作品を楽しんでいただければ幸いです。 小林さん: この作品は元春と秋生の二人だけを見ればハッピーエンドですが、ただ単に男性が男性を好きなだけじゃなくて、兄弟という縛りがあるので、周りの人達には受け入れられず、一生理解されずに進んでいく、そんな閉鎖的な中で語られる物語だと思います。 ディープな世界観に浸って、聴き終わった後には重い溜息が出るくらい集中して聴いてもらいたいです。 さっき増田くんも言っていましたが、実は元春が物事を操っていたというのを理解した上で聴き直すと、お芝居で「これはもしかして」と気づく部分が出てくるかもしれません。 そんなところも気にしながら、何度も聴いていただけると嬉しいなと思います。 |
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