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『カッコウの夢』 メインキャストインタビュー |
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松岡さん: 昔は仲の良い人以外と接するのが苦手で、自分の時間をすごく優先していて、自分の世界だけで生きているみたいな部分があって。 でもある時、とある方から「嫌われる勇気」という話を聞いたんです。 斉藤さん: アドラーですね。 松岡さん: 自分から嫌われにいくのは違うと思いますが、何かを成し遂げた時や自分がやったことに対して、少なからず「いい」と思ってくれる人もいれば、「なんだよ、あいつ」と思う人も確実に存在していて、でもそれを気にしていたら行動範囲が狭まります。 だからそういうことを気にせずに思い切りやっていこうと思ったのが、瀬野の嫌われたくなくてのらりくらりと流されて生きてきた部分だったり、枷を外して先に進もうとして、いい意味でも悪い意味でも人間として成長したことと重なりました。 昔の瀬野だったら考えられないくらい大胆になって、でもそれが名塚の為というのが健気だなと思います。 斉藤さん: 瀬野と名塚はそういう、作品を通して大きく変わったのが似ているかもしれないですね。 瀬野が一番変わったと思うけど、名塚も前は言動が結構アレですよね。 「は? お前誰だよ」みたいな……。 小林さん: (笑) ――なぜ白島は名塚と友達になろうと思ったのでしょう? 小林さん: 面白かったから。 最初の一言も「面白いな、お前」だったし。 斉藤さん: 白島もちょっとやばさがあるよね。 共感する? 小林さん: 意外と白島に共感できます。 人の見た目とか、こういう人だからとか、家柄とか、彼はそういうのが一番嫌じゃないですか。 ちゃんと人として中身をしっかり見た上で、と考えていて。 僕も人を嫌いにはならない性質です。 人によって考え方はそれぞれだし、それをいいこと、悪いことと区別するのは簡単ですけど、悪いことだからこの人とは付き合わないとしてしまったら、自分の中で何も広がらないです。 白島も名塚とは付き合いが長くて、名塚のことをしっかりわかっているからこそ、ゲイなんだよと言われても全然変じゃないよと優しい言葉を掛けられた。 そういう人間関係がすごく素敵だなと思うんです。 白島は全く意識せずにやっていると思いますけど、僕も偏見でものを見ないようにはしているので、そういう心根は似ているのかなと思いました。 |
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