「ハッピークソライフ3」キャストインタビュー

――収録のご感想

増田さん：楽しかったです。（インタビューで）「お気に入りのシーンはありますか？」と訊かれるので、収録前にどこがお気に入りになるかなと考えたりもするんですが、収録がジェットコースターのように過ぎていって、何が起こったのか思い出すのが難しいです（笑）。どこも衝撃的すぎて、ここというのがないというか（笑）。今回はレオの描写で好きだなというものが多くて。今までだったら頑なに否定し続けてもっと暴走した描写があったかもしれないんですけど、勘違いにも気づいたし、受け入れて、謝って、（「不屈」では）帰りの電車の中でもいざこざがありそうなのに何もせず、前向きでいたというのが、なんだか一番まともなキャラなんじゃないかなって。
中島さん：そんなことはない（笑）
増田さん：俺の勘違いか（笑）。でも一番まともじゃないのに一番まともに見えるよね。
中島さん：確かに（笑）。一番LOVEがありますからね。
増田さん：誠実だもんね。勘違い1個だけだもんね。
中島さん：そうですね。
増田さん：1個だけだから……。
中島さん：その1個がバカでかいんですよ。
増田さん：でかいね（笑）。今回レオのことが好きになりました。後は社長が本格参入してきて、もしドラマCDが続いていったり、原作も4巻が出ると、社長の出番も増えていくんじゃないかなって。
中島さん：（粕谷と葛谷が）東京に行きますから。
増田さん：ね。七五三親子の出番も増えてもっと絡んでくるだろうな、と思いました。

中島さん：収録はなんかあっという間に過ぎて行くなというのがあります。ギャグものというのもあると思うんですけど、テンポ感が演じていて楽しいし、ストレス発散にもなるくらい大きい声を出したり、ツッコミを入れたりもできる作品なので、もう3本もやらせていただけているのがすごく嬉しいしありがたいなと思っています。利根さんと乃村さんと一緒に収録できたのも良かったなと。皆さん何か面白いことをしようと思ってこの現場に来ているでしょうし、それを一緒にお芝居しながら聴けるのが毎回楽しいので。
増田さん：ノムケンさんは面白いことをやろうとしてるのかな（笑）
中島さん：してないかな（笑）。でも今日ノムケンさんへのディレクションで「声のトーンはばっちりなんですけど、圧が弱くなっちゃったんで圧をお願いします」って言われて、ノムケンさんが「ああ、そうか、確かに」って言ってたのが（笑）
増田さん：自前で面白いのはやめてもらいたい（笑）
中島さん：面白いなって思いながら収録していました。

――3巻目で好きになったキャラや気になったキャラは？

中島さん：セリフ量も増えてキャラクターが掘り下げられたのは牡丹ちゃんかなと思います。BL作品の女性キャラなのに粕谷・葛谷への忖度もないですし、二人がなんかいい感じというか仲良くなっているのを横目で見ている人というのが、桜さんともまた違うし、椿ともまた違うし、他のキャラクターとはちょっとポジションが違う感じがあって。葛谷を東京に導いたのも牡丹ちゃんじゃないですか。
増田さん：うん。
中島さん：じゃあこの後、部下葛谷をどうしていくのかというところは気になります。

増田さん：大きな声では言いたくないですけど……。
中島さん：レオ？
増田さん：レオです……。今までは読者としての立場でも葛谷としての立場でも、完全に敵というか危険人物だったんですよ。でも今回は読者的な立場だと、ちょっとハートフルな描写が増えたせいで、唯一感情移入しやすいキャラクターになってしまったかもしれないと思っていて。で、原作を読んでいる方々は知っているかと思うんですけど、東京にレオもいるんですよ。
中島さん：そりゃいるでしょ（苦笑）
増田さん：なんかおかしいじゃん。
中島さん：どこにでも行きますよ。
増田さん：いちゃいけないんだよ！レオがいないと思って行ってんだから！
中島さん：行きますよ、善行いるところ。
増田さん：なんか一番健気というか……。自分達の役とか、他の魅力的なキャラクター達とかの名前を挙げたいけど、みんなバカだったり変な部分をたくさん持っている人達だから、レオは勘違いさえなければ……勘違いさえなければ……。
中島さん：そこがね……。
増田さん：今回ちょっと、レオを許してやりたくなっちゃったんですよね……。
中島さん：（笑）
増田さん：でも怖いです。お芝居してても怖い。
中島さん：（笑）
増田さん：レオの間が怖い。（レオ編[恋]の）トラウマが……。「始まるよ、今から！」って思っちゃう。
中島さん：意外と出会い頭の「よう」も（笑）
増田さん：怖い（笑）。でも最近噛みつけるようになってきたから。逃げながら。
中島さん：「うるせー」って。
増田さん：そう（笑）

――発売を待っている方へのメッセージ

中島さん：お陰様でもう3枚目。毎回反響もいただいていて嬉しいです。でもまだ3枚目なんだという気も若干あって。収録が濃密だったり、キャラクターの個性が多彩な作品なので、すごくいっぱいやっているような気もしているくらいです。3枚目でなんとなく一段落した感じもあって、次回以降が音声になるとしたらちょっと様子も変わると思うので、3枚目もたくさん聴いていただいて、引き続き応援していただきたいと思います。

増田さん：原作はまだ続いているので！ 4もやりたいので！この3を買ってください！
中島さん：ほんとに。
増田さん：（CD3は）終わるかと思うようなストーリーだけど、原作は続いているので3を買って応援し続けてください。僕達に東京編を！
中島さん：やらせてください！
増田さん：やらせてください！
中島さん：（笑）
増田さん・中島さん：よろしくお願いします。