Interview

インタビュー

ハッピークソライフ 東京篇

粕谷京太郎役 中島ヨシキさん 葛谷善行役 増田俊樹さん
左から:粕谷京太郎役 中島ヨシキさん、葛谷善行役 増田俊樹さん
――収録のご感想
中島さん:楽しかった、というのが最初にきます。この作品に慣れている人達は結構お芝居で仕掛けてくることもあって、不意に思ってもいない台詞回しで笑わされそうになったり、台本をチェックしている時や原作を読んでいる時に「こんなの絶対笑うじゃん」と思っているところでちゃんと笑わせてくれるので、笑うのを耐えるのが大変な作品なんですよね。他の作品を収録した時とはまた違う疲労感があります。今回も2日間に分けての収録だったのでひとまず無事に終わってよかったなというのと、一緒に収録できなかったキャラクターがいるので、完成が楽しみだなと思っています。
増田さん:収録自体も楽しいし、原作をチェックしている時もはらだ先生のコマ使いがお上手だから読んでいて笑っちゃうんですよ。で、収録中にそれがフラッシュバックして余計に面白くなっちゃったり、(誰かが)やっていることに対して笑っちゃったりで、そういうことを繰り返しながら頑張って収録しています。2巻、3巻で二人きりで収録したのも楽しかったんですが、4巻にしてちょっと多めの人数でスタジオに入れるようになって、仲間達と面白かったことを休憩中に共有しながら和気藹々と作っていけたのが「ああ、楽しいな」と感じました。そして久しぶりにカラミ……『ハピクソ』のカラミがBLのカラミなのかと言われるとちょっと難しいところですが……。
中島さん:(笑)
増田さん:カラミを(他の出演者に)見学されて、ちょっと緊張感のある収録でした。
中島さん:後ろに人がいる状態で(笑)
増田さん:そう。「ちょっと見ていきます」って。「(ブースから)出てもいいんだよ? あ、誰も出ないね!?」っていう。
中島さん:(笑)
増田さん:出て行ってもいいけど、出て行かなくても我々はやりきる! ぐらいじゃないといけないなと思っていて、そういうことを久しぶりに思い出せたのが『ハピクソ』で良かったなと感じています。収録、楽しかったです。
中島さん:楽しかったですね。
――演じるのを楽しみにしていたシーンやセリフは?
中島さん:退魔忍。
増田さん:退魔忍。僕、3巻のフリートークでも言ってましたもんね。楽しみすぎてちょっと緊張しました。「はああああん!」のところ、面白くできた? って。すぐにOKだったから内心ほっとしました。
中島さん:(笑)。誤タップで感度10倍にしちゃうところ。
増田さん:あれは面白かった! (原作が)視線誘導で左下からの右にパッて(コマが)くるから、これが面白いんだよね。4巻でも似たようなのがあって、ページ跨ぎで面白いのがちゃんと用意されている。それがやっぱり楽しみだったし、東京篇になって女性陣も増えたじゃないですか。
中島さん:はいはい。
増田さん:東京に来てから、がらっと画風を変えたような女性陣が描かれていて、それがみんな可愛い。ひよりちゃんも可愛い。
中島さん:女性キャラ可愛いですよね。ナンパ合戦も好きですよ。可愛いというか、「時代だな」みたいな。時代を象徴する女の子達が次々と現れる。兼役の女性陣がどういう風に演じるかも楽しみだった。
増田さん:本当に令和っぽかったよね。もうみんな心がここにないんだって。
中島さん:「興味ない」みたいな子達。
増田さん:実際に見たことはないけれど、そうなんだろうな……。
中島さん:「おじさんウケる~」って言われて、30代はおじさんか……って。
増田さん:おじさんだよ。
中島さん:その辺りも面白かった。
増田さん:「未成年インコーじゃん」「15だけどおじさん大丈夫ー?」って缶持ってるけど、これは大丈夫なの?
中島さん:(笑)
増田さん:缶にストロー挿してるんだよ。
中島さん:挿すんです、あの子達は。口紅を落としたくないから(笑)
増田さん:そっか(笑)。エナジードリンクかもしれないもんな。クライナーじゃないんでしょ。
中島さん:クライナーは怖くない。
増田さん:でもクライナーも缶だとストロー挿して飲んでるじゃん。
中島さん:そうなんですか!?
――はらだ先生:クライナーってなんですか?
増田さん:ドイツの。
中島さん:ちっちゃいお酒。ちっちゃいのにアルコール度数が10何%あるんですよね。
増田さん:あれ好き。
中島さん:めちゃめちゃパーリー(笑)
増田さん:パーリーしないのに、忘年会で飲みたいから自前で箱で買っていって、ずっと飲んでた。
中島さん:すごい(笑)
増田さん:あれは変な酔い方しないから。クライナーの話じゃなくて、新キャラ! 魅力的な人達も増えて、名前のないキャラクターも東京感のある煌びやかな感じ。
中島さん:人がいっぱい出てくるのが東京感ある。
増田さん:描くの大変だったんじゃないですか? 田舎から出てきて急に人増えた! って。
――はらだ先生:はい。
中島さん:いっぱい描かなきゃいけない。
増田さん:田舎も風景は大変でしょうけどね。
中島さん:喋っている人も増えたから、1ページ辺りの情報量も増えた。でも楽しかったですね。
増田さん:はい。その楽しさがドラマCDにも表れているかと思います。
――発売を待っている方へのメッセージ
中島さん:ありがたいことに第4弾。東京までかすくずが来れました。収録が賑やかだったのが作品の面白さを象徴していると思いますし、その雰囲気がドラマCDに落とし込まれているとも思うので、原作と一緒にドラマCDも楽しんでいただきたいです。明るくなる作品だと思うので、何かに落ち込んだら聴いてください。
増田さん:「おちんこんだら(※HKL21「突撃!修羅場」参照)」聴いてください(笑)
――はらだ先生:(笑)
中島さん:(笑)。はらだ先生が一番に反応してる(笑)
増田さん:本当に楽しかったですし、僕は待望の誤タップ、退魔忍が収録できました。毎回はらだ先生の中で流行っているオマージュがあって、僕らがそれを気づかれない程度に取り入れるじゃないですか。でも一部はやっぱりすぐ気づかれたり。以前も、まさか『ちい〇わ』のオマージュが『ハピクソ』でできるとは思わなかったです(笑)。そういった色んな楽しみ方ができる作品ですので、頭を空っぽにして楽しんで欲しいです。今後ヌボリリウム現象(※お調べ下さい)が出てきたら、たぶんそれは僕らの……。
――はらだ先生:ヌボリリウム現象ってなんですか?
増田さん:聞こえてなかったんだ。
中島さん:(収録の合間に)その話をしていたら、直後に粕谷が「皮とがゴムが毛を巻き込まないし」って言ってて(笑)
増田さん:ヌボリリウム現象だ! って(笑)。(合間でも)たぶんマイク入っているから、これをはらだ先生が聞いていたら、絶対原作に入れてくれるよって。
中島さん:粕谷が言いそうだって(笑)
増田さん:そうそう。
中島さん:「お前、それはヌボリリウム現象じゃないか?」。
増田さん:「え、ぬぼ? ぬぼ何?」。葛谷はわかってないから(笑)
中島さん:(笑)
――はらだ先生:出します!
増田さん:やった!
中島さん:どういう形で出てくるんだろう(笑)
増田さん:ドラマCD化したら、ヌボリリウム現象を言うのは粕谷だよ。
中島さん:笑わずに言えるかな。ぬぼりりむ~ってなりそう(笑)
増田さん:そんな楽しみもできた収録になりました。楽しさが皆さんに伝わることを願っております。
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    • ハッピークソライフ 東京篇
    • 2024.06.28 release
    • CRWS-0094 / ¥5,200+tax
      • はらだ
      • 中島ヨシキ 増田俊樹 こおろぎさとみ