――収録のご感想をお願いします
斉藤さん:あまりしゃべらず申し訳ないなという思いと、バンドをやっている青春感、ライブ前のトラブルや、そこから歌えるのか歌えないのかというのが、ドラマCDでみんなと掛け合いをしながらできたからこそ、緊張感とリアリティを持ってやれたなという思いがあります。あとは最後にコミックス描き下ろしの「海へ」を由紀と二人で録れたのがすごく楽しかったです。勿論楽しいだけではないんですが、すごく呼吸もぴったり合っていたし、真冬の気持ちにまた少し近づけたんじゃないかな、なんて思いながら収録させていただきました。
古川さん:1巻がすごくすごく気になる終わり方だったのですが、今回の物語でそれを解決できました。そして、曲を通して真冬と交流することができたのではないかと感じて、すごく嬉しかったです。二人の距離は少し縮まったなという印象を受けましたが、まだきっと彼らの間には溝があるんだと思います。改めて、今後続くストーリーも上ノ山として演じさせていただきたいと思いましたし、彼らの行く末がすごく気になるお話となりました。
内匠さん:春樹と秋彦の距離感が絶妙で、そんな二人の関係性が垣間見えるシーンは演じていて楽しかったです。特に春樹の一人で悶えるシーンは他人から見れば面白可笑しいでしょうけど、本人、超必死ですからね(笑)。そのあたりも春樹の人柄が出てて好きなシーンの1つです。3巻以降、物語がどう進展するのかすごく楽しみですし、また声を当てられる機会があればぜひみんなと一緒にやりたいです。
日野さん:みんなと一緒に収録できたことが楽しいかったですし、ストーリー自体もこのバンドを結成して、そして苦難をどう乗り越えてライブに臨むかという、メンバーみんながまた一つステップアップできるような素敵なものでした。願わくばまた音声ドラマでも続きが作れたら嬉しいなと思っています。
――アルバイトの思い出、印象に残っているアルバイトをお願いします
斉藤さん:二十歳くらいの時に飲食店でバイトしていました。カフェバーみたいなところで、ワインとか料理を一緒にお盆に載せて、片手で持って行かなきゃいけないのに、めっちゃ指が震えるんですよ。だから僕一人だけずっと両手で持ってて(笑)
一同:(笑)
日野さん:安全だからね(笑)
斉藤さん:お客さんにこぼしちゃいけないから。でも1回ビールをばーっとこぼしちゃって、それからは2度とお盆を片手で持たないです。サーブもお盆を持った状態からじゃなくて、1回テーブルの端に置いてからやってました。
内匠さん:お客さんも酔っぱらっているから、ばーんっていきなり振り返ったりね。
斉藤さん:ありました?
内匠さん:あった(笑)
斉藤さん:あったんだ(笑)。内匠さんも色々バイトしてたんですっけ?
内匠さん:戦隊ものとかのヒーローショーとかもやってたよ。着ぐるみを着て。
一同:へー。
斉藤さん:やる側ですか? やられる側ですか?
内匠さん:どっちもやってたよ。
斉藤さん:普通に募集が出ているんですか?
内匠さん:バイト募集で出ていたりするけど、僕は舞台をやっていて、その流れで殺陣を教えてくださった方から「バイトあるんだけどやる?」って。
日野さん:紹介してもらって。
斉藤さん:あれ、めっちゃ暑いって聞きますけど。
内匠さん:だから最初に分かれるの。「もう耐えられない」って1回でやめる人と、1~2回乗り越えて長く続けられる人とね。だいたい1回目だね。
斉藤さん:ターニングポイントは1回目(笑)。絶対無理だ。真夏とかすごそうですよね。
内匠さん:そうだね。結構みんなしんどい思いはしているけど、子供達の為に頑張った。
斉藤さん:これは絶対カットですよ。
一同:(笑)
日野さん:いい話を(笑)
斉藤さん:こんな話は絶対カットですよ(笑)
内匠さん:子供達の未来の為にね、戦い続けた。
日野さん:夢を与えたんだね。そして親から金を毟り取った。
一同:(笑)
古川さん:当然そうなりますよね(笑)
斉藤さん:夢を与えた対価を(笑)
内匠さん:そんなことない(笑)
古川さん:ゲームがすごく好きで、ゲームデバッグのバイトをしていたことがあります。某アニメのゲームで、カードをセットしたら声と演出が流れてくるっていうのがあったんですよ。最初は、楽しいし、勉強にもなっていいなと思ってやっていたんですけど、来る日も来る日も同じ必殺技を聞き続けていたせいで、その作品を嫌いになりかけたことがありました……。
一同:(笑)
古川さん:今は大好きです!
日野さん:色々やりましたけど。引っ越しとか宅配便とか。
内匠さん:配達ものですか?
日野さん:力系とか。あと高級スーパーもあります、表参道の。
一同:へー。
日野さん:年末に100g2,000~3,000円の肉を社員割引でね。
内匠さん:いいですね~。
斉藤さん:いいお肉が。
日野さん:買って、正月はお節に飽きた時にすき焼きを食う。今も年末に挨拶がてら行ってお肉を買ってます。流石に社員割引はないですけど。
古川さん:そうですよね(笑)
内匠さん:適正価格で。
内匠さん:居酒屋はずっとやってました。
日野さん:ホストクラブもやってたよね?(笑)
内匠さん:ホストクラブね……。入れなかった。
一同:(笑)
古川さん:やろうとしたんですね(笑)
内匠さん:いや、うそうそ(笑)。でも声掛けられたことない?「やってみませんか?」って。
斉藤さん:全然ないですね。
日野さん:ない。
内匠さん:新宿で「君ね、服と髪型変えたらいけるからやってみない?」って。それって全部じゃん! みたいな。
斉藤さん:ほぼ全部変え(笑)。(古川さんは)あります?
古川さん:ないですねー。
内匠さん:声のバイトは? テレアポとか。
古川さん:やってなかった。
斉藤さん:よくみんなテレアポとかやってますよね。
内匠さん:うん、やったことあるよ(笑)。
斉藤さん:全然やってなかった。飲食系が多かったですね。
内匠さん:ご飯もらえるし、いいよね(笑)。
斉藤さん:歩合制みたいなところで、基本給があってそれ以降はその日の売上に応じてもらえる。
古川さん:へー。じゃあ土日めっちゃもらえる?
斉藤さん:日によるんですよ。あとはすごく飲まされるので。
日野さん:やっぱりホストクラブ?
一同:(笑)
日野さん:店員が飲まされるの?
斉藤さん:飲まされます。常連のおじいちゃんみたいな人に「さあ、飲もう。飲んじゃおう」って飲まされたりしました。懐かしい。
――リスナーさんへのメッセージをお願いします
斉藤さん:1巻の収録から結構時間が経ったんですが、あの時インタビューで「歌が歌いたいです」、そして「続きがやりたいです」と言った結果、まさかどちらもやらせていただけるとは思わず、本当に嬉しく思っています。バンドが瞬発的に生まれて、なかなか育たずに解散してしまうことも多いのは、その不安定さもあると思います。その不安定なバンドを通して紡がれる不安定な人間関係、でも前に一歩進んで行きたいという繊細さみたいなものが『ギヴン』の魅力の一つだと思っていて、それをこの4人だけではなく、ゲストの皆さんと掛け合いをさせてもらうことで表現できたのではないかと思っています。ぜひ3巻もやれるように、何卒ご声援の程、よろしくお願い致します。
古川さん:1巻もそうでしたが、2巻はよりエモーショナルな内容になっていまして、その時々の感情だとか、心の動きがすごく印象に残る作品だなと思っています。音楽という、セリフや表情ではない、また新しい形で皆さんにお届けできるのも、魅力の一つだと思います。バンド模様や、真冬くんを取り巻く環境、過去にもスポットをあてて、少しずつ彼らの周りの世界の描写が入ってきた巻でもあるので、その描写を多くのキャストの皆様と一緒に音の世界として作り上げていけたのはすごく嬉しいですし、4人の世界、バンドの空気感みたいなものが今後どうなっていくかはまだ僕らにもわからないので、先が気になって仕方がありません。(コミックス)3巻を自分で手に取って読んでみたいと思いますし、機会があるならまたこのキャストで『ギヴン』という物語を音として作っていけたらと思っています。ありがとうございました。
内匠さん:『ギヴン』2巻をお手にとっていただきありがとうございます。新キャラクターの登場、真冬の過去の話、ライブなどなど、見所……と言いますか、聴き所満載の2巻となっております。1巻の時にも「音を楽しみにして下さい」と言った覚えがあるんですが、実際その出来上がったものを聴いた時に、音楽の力を改めて感じさせられたような素敵な内容だったので、壮馬くんの真冬の歌も入ってさらにパワーアップした2巻を、僕も早く体感したいと思っております。バンドを通して、音楽を通して、これから先彼らがどう成長していくのか非常に楽しみです。そして3巻で、また皆さんにお会いできたら嬉しいです。引き続き『ギヴン』の応援よろしくお願いいたします。
日野さん:2巻ということで、まずは応援して下さっているリスナー……? ファンの皆様、本当にありがとうございます。……。リスナーって言ったら色々吹っ飛んだ……。
斉藤さん:やりますか? 「ギヴラジ」。
日野さん:「ギヴラジ」もやりたいです。
内匠さん:新しい展開をね。
斉藤さん:メインパーソナリティはやっぱり春樹で。
内匠さん:ちょっと、どういうこと(笑)
日野さん:毎回ゲストに我々が。
内匠さん:マサシも出てくるけどね。
※1
古川さん:今日のマサシが(笑)
日野さん:パーソナリティはマサシと春樹でいいんじゃないの?
一同:(笑)
内匠さん:結果僕一人なんだ(笑)
日野さん:脱線しましたけど、毎回我々演者は原作の魅力をどう音声としてもお届けできるか考えています。『ギヴン2』でもメンバーみんなの気持ちと掛け合いと、色んな思いが詰まっていますので、原作ファンの皆様にも楽しんでいただける内容になっていると思っております。そして他の方は本編の感想を行って下さったのですが、雑誌付録のCDも一緒に収録しておりまして、こちらは本編とは違い非常にバラエティ色豊かな面白い展開になっています。本編とは違うこのメンバーの掛け合いが楽しんでいただける内容となっていますので、ぜひ雑誌付録のCDも手に入れていただけると嬉しいなと思っています。ぜひぜひ今後とも『ギヴン』をよろしくお願いします。
※1 コミックス2巻カバー下のマサシは「Chéri+」付録CDに登場。付録CDの詳細は今後発売される雑誌「Chéri+」、Chéri+公式サイト をご確認下さい。